自分を知る
2018.09.05

現役人事が感じた、ミレニアル世代の5つの特徴

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BY アース編集部

ミレニアル世代(1980〜1999年生まれ)は2020年頃には、世界の労働人口の1/3を占めると言われています。今回、「働くこと」に直面しているミレニアル世代の特徴を探るため、毎月50人以上の面接を行なっている現役人事に寄稿していただきました。人事が肌で感じた、ミレニアル世代の特徴を紹介します。

現役人事に聞いたミレニアル世代の5つの特徴

私が採用活動を通じて感じたミレニアル世代の特徴は、以下の5つです。

  • 学ぶことに意欲的
  • 主体的な行動
  • 夢を明確に主張できる
  • 自分のために働く
  • 仕事にやりがいを求めている

 

新卒採用と中途採用の両方を担当していますが、どちらにも共通していると感じています。それぞれどのような内容なのかを紹介します。

特徴1:学ぶことに意欲的

すでに高い能力を持っている人でも「入社後は〇〇ができるようになりたい」と言う人が多いです。

TOEIC900点のスコアを持っている人がいたのですが、その人は会話が苦手と言っていました。「常に英語を使う場に身をおいて、実践的に英語を使いこなしたい」と面接中に話してくれました。厳しい環境に身をおいてでも、学習したいという意欲を感じました。

その人が入社後にどのように働き、成長してくれるかを想像できるので、人事側としては嬉しい内容です。これは英語を扱う業務がある企業だけでなく、どのような業界にも言えることだと思います。

未経験分野に挑戦する人では、休日を使ってでもできるだけ早くスキルを身につけたいという貪欲な人がいます。他の特徴にも繋がるのですが、自分が企業に入って成し遂げたいことや理想が明確に出来上がっていると感じられます。

企業で働くことは学びの連続。ずっと同じ事業や業務内容で稼げるほど、ビジネスの世界は甘くありません。そういった環境では、学ぶことに意欲的なのはとても良いことです。

特徴2:主体的な行動

面接では「あなたはリーダータイプですか?サポートタイプですか?」という質問をよくします。7割くらいの人が「自分はサポートタイプです」と答えます。ですが体感的には、リーダータイプが圧倒的に多いです。また、女性の方がリーダーっぽいです。

リーダータイプは、問題点を上手に捉えて、行動に移せる人が多いです。問題点を見つけ出す能力は、仕事をする上で欠かせません。

高校や大学時代にSNSを活用してさまざまな団体に所属して活動していた人もいれば、団体を作った人も中にはいます。まさにミレニアル世代の特徴だなと思います。

特徴3:夢を明確に主張できる

働いている人であっても「あなたの夢はなんですか? 」と質問されて答えられない人がいるのではないでしょうか。

最近「海外で働きたい」「プロフェッショナルレベルになってから、大学に戻って研究したい」「数少ない女性部長になる」といった、しっかりとした夢を語ってくれる人が多くて楽しいです。そういった人と話していると、考え方とか価値観が面白いので私も得るモノが多いです。

私が就職活動をしていたときは、企業の中で自分はどうなるかをどうにかこうにか考え、面接に向けて準備していました。最近は、企業や国の枠を超えて、一人の人間として世界に貢献したい、という意欲の人が多いです。

特徴4:自分のために働く

応募者の傾向として、「自己実現」がキーワードなのかなと感じています。

普通の会社だったら「製品を売る、サービスを提供する、そのために社員がスキルを提供する」ということがほとんどだと思います。ただ、私がいる会社は少し特殊で、社員のキャリアアップがミッション。社員は自分のキャリアプランを達成するために働いています。

面接で「あなたが得たスキルは、あなたのために使って下さい」と伝えると、とても反応がいいです。100%会社のために使わなくていいと感じてホッとしているのかもしれません。

結局のところ、個人が成長するために働くと、会社の仕事に還元されます。自分のために働いている人は、成果を上げつつ自分のやりたいことに向かって頑張れています。周りが見えていない人は、そもそも自分を客観的に判断できていないので、何を学べばいいかを把握できていないでしょう。

特徴5:仕事にやりがいを求めている

「あなたは何をモチベーションに仕事をしますか?」という質問をよくします。多くの人から「自分の成長」や「できることが増えていくこと」という答えが返って来ます。「お金」と答えた人はいません。特に中途で応募している人は、お金だけでは仕事をするモチベーションに繋がらないと前職で気づいているようです。

面接では建前で取り繕っている可能性も十分考慮しています。知り合いの話だと、就活のときは「会社の利益アップや繁栄がモチベーションです」なんて答えていたそう。

余談ですけど、営業の面接を受けるときははっきりと「お金を稼ぎたい」と答えたほうがいいです。人事の仲間から聞いた話ですが、営業はお金を稼いでなんぼの世界。稼ぐ意思が感じられないと営業として務まるか不安に感じるそうです。

 

多くのミレニアル世代と会ってきましたが、自分の就活のときと比べると自分の将来を案じているのだなと感じます。AIによる業務の効率化で雇用が減っていることが一因として挙げられるでしょう。

ミレニアル世代には、成長に意欲的で、明確な目標を持ち、自分のために働いている人が多いです。この記事で紹介したミレニアル世代の5つの特徴は、人生100年時代を生き抜くための非常に重要なキーワードになっていくでしょう。

最終更新日
2018.09.05

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