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2018.07.13

CCNAとは|受験方法・難易度・勉強法・受験料などを解説! 合格者の生の声も紹介

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BY くぼす

CCNACisco Certified Network Associate)は、ITインフラやネットワークを扱う仕事を目指している人におすすめの資格です。IT業界での実務経験がなくとも、独学で取得可能な資格です。

本記事では、おすすめ勉強法や受験申し込み方法など、CCNAを徹底的に解説します。また、IT未経験ながら勉強を重ね、CCNAを取得した人の体験記を紹介します。

CCNAとはどんな資格?

CCNA Routing & Switching(以後CCNAと記載)は、アメリカに本社を置く世界最大のネットワーク機器メーカー「シスコシステムズ社」が認定している世界共通基準の資格で、「シスコ技術者認定」のうちの1つです。CCNAを取得すると、基礎的なネットワーク技術や、シスコ社のルータやスイッチに関する基礎的な知識と技術を保有していることを証明できます。

本章では、CCNAがどういった人におすすめの資格か、そしてシスコ技術者認定のレベルや取得概要について解説します。

ネットワークエンジニア、インフラエンジニアにおすすめの資格

ネットワーク技術についての基礎的な知識が問われるCCNAは、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアにとって登竜門となる資格です。そのため、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとして活躍していきたいと考えている人は取得しておくべきです。また、CCNAは世界共通基準の資格のため、海外でエンジニアとして活躍したい人にもおすすめです。

CCNAは、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアとしてスキルアップ、キャリアアップを目指す人にもおすすめの資格です。自分自身のスキルや知識を見直すためにCCNAを活用してみましょう。

CCNAのレベル

シスコ技術者認定には5つのレベルがあります。各レベルと対応する資格名を以下の表にまとめました。CCNAはアソシエイト(基礎)レベルに位置します。

レベル(上段ほど高レベル) 資格
アーキテクト CCAr
エキスパート CCDE

CCIE

プロフェッショナル CCDP

CCNP

アソシエイト CCDA

CCNA

エントリー CCENT

CCT

出典:シスコ技術者認定 – トレーニング & 認定 – Cisco

「いきなり自学自習でCCNAに挑戦するのは不安だ」という方は、CCENTからスタートするのがおすすめです。CCENTは、IT未経験者が初めてネットワークを学ぶのに向いています。

CCNAの取得方法:受験時間、出題数、受験料、出題形式

CCNAの取得方法は2種類あります。1つ目が、1科目の受験で取得を目指す方法。2つ目が、2科目に分けて取得を目指す方法です。

1科目で取得する場合は「CCNA(200-125J CCNA)」に合格する必要があります。2科目で取得する場合は「ICND1 (100-105J)」と「ICND2(200-105J)」に合格する必要があります。

なお、CCENTを取得している人は、ICND2に合格すればCCNAを取得できます。

それぞれの科目の受験時間、出題数、受験料、出題形式は以下の通りです。

CCNA(200-125J CCNA) ICND1 (100-105J) ICND2(200-105J)
受験時間 90分 90分 90分
出題数 50~60問 45~55問 45~55問
受験料 39,000円+税 19,800円+税 19,800円+税
出題形式 CBT(コンピュータに解答を入力する)方式

決まった出題数はありません。上記の出題数の上限を越す場合もあります。

CCNAの出題内容

ICND1、ICND2それぞれの出題内容を以下の表にまとめました。CCNA(200-125J CCNA)を受験する場合は、ICND1とICND2両方の出題内容から出題されます。

出題内容は、受験者一人一人異なります。受験した人から「この問題が出たよ!」と教えてもらっても、同じ問題が出るとは限りません。ヤマを張って特定の出題内容を捨てる、なんてことは絶対にしない方がいいです。

ICND1の出題内容
出題内容 出題配分
ネットワークの基礎 20%
LANスイッチングの基礎 26%
ルーティングの基礎 25%
インフラストラクチャサービス 15%
インフラストラクチャの運用 14%

 

ICND2の出題内容
出題内容 出題配分
LANスイッチングテクノロジー 26%
ルーティングテクノロジー 29%
WANテクノロジー 16%
インフラストラクチャサービス 14%
インフラストラクチャの運用 15%

出題内容の詳細は、以下のサイトを参照してください。

ICND1はこちら

ICND2はこちら

CCNAの合格点

合格点は公式に発表されていません。合格者の話によると、1000点満点中800〜900点以上取得できれば合格できるとのこと。合格点が分からないので、ちょっとのミスが命取りになることもあります。入力ミスで点を落としたりしないようにしましょう。

CCNA取得のメリット

CCNAは世界的に知名度が高い資格です。なので、情報処理技術者試験や日本のメーカーが提供する資格にはないメリットがあります。

一つ目は世界で通用すること。二つ目は、就職・転職で強くアピールできる材料になることです。

世界で通用する資格

世界的に人気の高いCCNAを持っていると、海外の企業とビジネスを行う際に、ネットワークやシスコ製品に関する基本的な技術を持っているとアピールできます。口だけで「私はネットワークエンジニアです」と申し出ても、資格を何も持っていなければ信用してもらえないでしょう。IT系の資格の中で人気・認知度が高い情報処理技術者試験を持っていても、海外では資格がないのと同じ。

また、世界中のたくさんの企業がシスコ社の製品やサービスを導入しています。つまり、シスコ社の製品を扱える技術者であれば、世界中に活躍の場があるのです。海外転職を目指す人にとっては、うってつけの資格です。

就職・転職でアピールできる

CCNAの試験では、ネットワーク機器の設定や操作を行う問題が出題されます。CCNAを持っていれば知識だけでなく、実践的技術も持ち合わせていることをアピールできます。即戦力が求められる転職では、実践的技術のアピールは欠かせません。

新卒でも、CCNA取得者はネットワークやITインフラへの関心が高いと企業側から評価されるでしょう。将来ネットワーク・インフラエンジニアとして活躍したいという意欲をアピールできます。

CCNA申し込みから受験までの流れ

CCNAを取得するための申し込み方法から実際の受験まで、流れを紹介します。

CCNA Routing and Switchingの取得方法を選ぶ

CCNA(200-125J CCNA)を受けるか、ICND1 (100-105J)とICND2(200-105J)に分けて取得するかをまずは決めておかないといけません。

ICND1とICND2に分けて受験すると、CCNA1科目受験に比べて受験料が600円高くなります。CCNAの出題範囲全て自信がある人は、CCNA1科目受験でもいいでしょう。IT未経験からの受験であれば、大金を無駄にしないためにもICND1とICND2に分けての受験をおすすめします。

Pearson VUEに登録し、試験を予約する

受験する科目が決まったら、Pearson VUEでアカウントを作成し、IDナンバーを取得しましょう。IDナンバーを取得できたら、試験日時・会場の予約をしましょう。

シスコ技術者認定試験では、「テストセンター受験 (監督付き試験)」と「オンライン試験 (監督なしのオンライン試験)」の2種類の試験方式があります。

オンライン試験 (監督なしのオンライン試験)は、「650または700から始まる試験コードの試験」のみが対象です。したがって、CCNA(200-125J CCNA)・ICND1 (100-105J)・ICND2(200-105J)はテストセンターで受験する必要があります。

受験する

予約した日になったら、時間に遅れないよう試験会場に行き、受験しましょう。

当日は本人確認書類を提示しなければなりません。以下のサイトで、有効な身分証明書を確認してください。

テストセンターでの試験では、試験中、計算の為にメモを取っても問題ありません。また、試験は土日祝日以外は毎日行われています。

受験直後に合否発表

合否は受験直後、使用していたPCの画面に表示されます。心の準備をしておきましょう。

CCNAで知っておきたいこと

ここまでCCNAとは何かを説明してきました。次に、CCNAについて知らないと損する点を紹介します。

CCNAは有効期限がある

CCNAの有効期限は3年間です。更新のためには有効期限内に再認定を受けなければなりません。再認定を受けるには、認定の有効期限内に次のいずれかの条件を満たす必要がある、と公式サイトでは記載されています。

・現行のアソシエイト レベル試験の 1 つ (ICND1 試験を除く) に合格

・現行の 642-XXX または 300-XXX プロフェッショナル レベル試験の 1 つに合格

・現行の 642-XXX シスコ スペシャリスト試験の 1 つ (Sales Specialist、MeetingPlace Specialist、Implementing Cisco Telepresence Installations [ITI]、Cisco Leading Virtual Classroom Instruction、650 オンライン試験を除く) に合格

・現行の CCIE 筆記試験の 1 つに合格

・現行の CCDE 筆記試験または実技試験に合格

・アーキテクト インタビューおよびアーキテクト委員会審査に合格

引用元:CCNA Routing and Switching – Cisco

CCNAの更新に2段階上のCCIEとCCDEが必要と書かれていて、CCNPについて何も書かれていないのが不思議ですね。

ICND2を再受験するか、「その他分野のシスコ技術者認定」で紹介するCCNA Security、CCNA Wirelessなどに合格すれば更新できます。もちろんCCNPを取得しても更新されます。

おすすめCCNA勉強法

CCNAに合格するためには、効果的な勉強を行う必要があります。勉強用のWebサイトと書籍、両方の使用がおすすめです。

前述しましたが、CCNAの試験にはシュミレーション問題があります。書籍だけを用いた勉強では、シュミレーション問題に対応できないです。書籍と併せて、シュミレーション問題演習ができるWebサイトも活用しましょう。

IT未経験者におすすめのCCNA参考書

CCNAの参考書を紹介します。CCNAの全体像をつかむために、1冊は持っておきたいですね。また、自分の知識の曖昧な部分をすぐに確認しやすいです。いずれも、Earth Technologyでは研修の教科書として活用しています。IT未経験者が分かりやすいと感じる本を厳選して紹介します。

通称「黒本」 徹底攻略教科書

まずは、インプレス社が出版している「黒本」シリーズです。ICND1とCCENT、ICND2に分かれていて、それぞれ教科書と問題集が用意されています。真っ黒の背景に赤字・白字の表紙がインパクト大です。”Cisco試験対策本で実績No.1”だそうです。

各教科書にはスマホで学べる問題集アプリがついています。アプリは通勤時間のような隙間時間を有効活用できるので、お得ですね。

1週間でCCNAの基礎が学べる本

同じくインプレス社が出版している『1週間でCCNAの基礎が学べる本 第2版』です。

表紙に「CCNA合格へのはじめのい〜っぽ。」とあるように、ITやネットワークを全く知らない人にとって分かりやすい文章や構成で書かれています。ただ、CCNA合格者にきくと、本書だけでCCNAに合格するのは難しいとのこと。他の参考書や、次に紹介する勉強サイトを活用してCCNA取得を目指しましょう。

本書は「象さん本」の愛称で親しまれています。

おすすめのCCNA勉強サイト

CCNAの勉強ができるWebサイト「Ping-t」を紹介します。インターネットが使える環境であればいつでも勉強できるので、ぜひブックマークして欲しいです。

Ping-t

株式会社Ping-tが運営している複数資格の勉強ができるWebサイトです。ユーザー登録を行えば無料で利用できます。

Web上で問題集を繰り返し解くのに加え、ドラッグ&ドロップ問題やシュミレーション問題を行うことができます。暗記ドリルもあるので、知識の定着を図るのに最適です。

IT未経験で現在CCNA取得に向けて勉強中の人によると、問題の解答の解説が不十分だそう。間違えた問題の解説がない場合は、そのままにせず教科書を確認しましょう。

CCNA以外のシスコ技術者認定

シスコ技術者認定には、CCNA Routing & Switching以外にも9つの分野があります。CCNA Routing & Switching以外の分野とそれぞれの概要を以下の表にまとめました。

Cloud(クラウド)
  • クラウド技術
  • 仮想化技術
  • Ciscoのクラウドソリューションの基礎
  • リモート接続/VPNソリューションの基礎
  • クラウド管理

参照:CCNA Cloud – Cisco

Collaboration(コラボレーション)
  • ビデオ会議システム
  • IP電話
  • IPネットワーク

参照:CCNA Collaboration- Cisco

Cyber Ops(サイバーオプス)
  • サイバーセキュリティ基礎
  • インシデント発生時の対応
  • セキュリティ上の脅威の発見

参照:CCNA Cyber Ops- Cisco

Data Center(データセンタ)
  • データセンター技術の導入、設定、保守
  • ネットワーク
  • ストレージ
  • コンピューティング

参照:CCNA Data Center- Cisco

Industrial(インダストリア)
  • 製造業や石油・ガス業界などの産業環境で使われるネットワーク環境構築
  • 産業環境に求められるセキュリティ
  • 産業環境でのトラブルシューティング

参照:CCNA Industrial- Cisco

Security(セキュリティ)
  • ネットワークのセキュリティ全般
  • セキュリティを考慮したインフラの開発
  • BYOD(Bring your own device)に関するセキュリティ
  • マルウェア対策

参照:CCNA Security- Cisco

Service Provider(サービスプロバイダー)
  • サービスプロバイダーのネットワーク導入・サポート
  • サービスプロバイダー業界の最新のネットワーク技術

参照:CCNA Service Provider- Cisco

Wireless(ワイヤレス)
  • Wireless LANの設定・導入・サポート
  • 中堅・中小企業・大企業のWirelessネットワークサポート技術
  • Wirelessネットワークのトラブルシューティング

参照:CCNA Wireless- Cisco

Design(デザイン)
  • 設計に特化
  • 企業や組織向けのLAN/WAN設計方法
  • ルーティング・スイッチングのインフラストラクチャやサービスの設計

参照:CCDA-Cisco

 

シスコ技術者認定のロードマップ

Routing & Switching以外の分野に興味を持った人もいるのではないでしょうか。各分野の資格を受験するにあたり、取得しておかなければならない前提資格が決まっています。

以下のロードマップで、前提資格を確認しましょう。CCNA Security・Wireless・Design・Industrialでは、CCENTもしくはCCNA Routing & Switchingを取得しておく必要があります。また、英語試験しかない資格が複数ありますので、英語が苦手な人はチェックしておきましょう。

シスコ技術者認定のロードマップ

 

CCNAの次はコレ! LPIC

CCNAを取得し、シスコ以外の資格取得を目指したいという人におすすめなのが「LPIC(Linux Professional Institute Certification)」です。オープンテクノロジー技術者認定機関であるNPO法人「LPI-Japan」が運営しています。世界規模で実施されているため、CCNAと同様国際基準の資格です。

LPICは、LinuxというOSに関する知識や扱う技術のレベルを測るための資格です。CCNAのような、特定のメーカーや製品に関する問題はありません。

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアはLinuxというOSを扱うことが多いので、LPICを取得していると仕事で役に立ちます。

LPICには3つのレベルがあります。

  • LPIC-1:”Linuxシステムの構築、運用・保守”
  • LPIC-2:”Linuxサーバやネットワークを含むシステムの構築・運用・保守”
  • LPIC-3:”各分野の最高レベルの技術力を持つ専門家”

引用元:LPICの3つのレベル|LPI-Japan

CCNAでネットワークの基礎を学んだら、まずはLPIC-1の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

CCNAの難易度:Earth Technologyの合格データ

Earth Technologyでは、インフラエンジニアポジションで入社した社員にはCCNA取得を義務付けています。英語が得意な人がIT技術を身につけることで、さまざまな企業のグローバル化を支えるITエンジニアになれます。

Earth Technologyの社員の大半はIT業界未経験かつ文系出身。数学が得意でなくとも、ITの知識が全くなくとも、CCNAの取得はできますよ。

入社後1ヶ月での取得率

IT未経験かつ文系出身のEarth Technology新入社員のうち、入社後1ヶ月でCCNAを取得できた人は半数の50%。

ビデオ講座や講師の講義といった研修を1ヶ月みっちり受けます。IT未経験でも、しっかりとした研修を受ければCCNA取得は難しくないことが分かりますね。

入社後1ヶ月での取得率
ICND1のみ 90%
ICND1 とICND2 50%

IT未経験者が独学で取得するには、1ヶ月以上はかかるでしょう。一人で長期間の勉強は心が折れることもあるでしょう。Ping-tの掲示板を利用して、CCNA取得を目指している人たちと交流してみるのはいかがでしょうか。

研修内容

Earth Technologyの研修内容を紹介します。Earth Technologyの研修内容はこちらです。

合格体験記

CCNAを取得できた人の生の声を聞いてみてはいかがでしょうか。理解に苦労した点や皆が苦戦する内容を知ることができます。

特に皆が苦戦するのはサブネットマスク。計算が苦手な人は特に大変だったそうです。

その一方で英語が得意な人にとっては、SNMPや「show run」などの英語の短縮用語やコマンドは覚えやすかったとのこと。ぜひCCNA受験の参考にしてみてください。

 

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとして活躍する上で役に立つCCNA。概要や受験方法、おすすめ勉強法、合格体験記について紹介しました。

IT業界未経験、IT知識ゼロの人でも「CCNA、合格できるかも」と感じてもらえたら幸いです。すでにネットワーク・インフラエンジニアの人は、自分のスキルアップ・キャリアアップのためにもCCNAの取得を考えてみてはいかがでしょうか。

最終更新日
2018.10.09

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