「英語を使って仕事をしたい。でも、仕事で実際に使う英語ってどんなのなんだろう?」と疑問に思っている就活生や転職活動中の人、いませんか。
私は以前、システムエンジニアとしてITに関する英語を使って働いていました。海外留学経験があるので、仕事でも英語を使ってみたいという気持ちがありました。しかし、実際の業務で使う英語は、留学で学んだ英語と全然違ったのです。専門的知識があってこそ英語を活かせるのだ、という気づきを得ることができ、今では専門知識を英語で学ぶようにしています。
本記事では、英語とIT用語を一緒に学べる「バイリンガルエンジニア英語集」をお届けします。ぜひ参考にしてみてください。
Gitで使える英語
Gitは、バージョン管理ツールです。プログラムのソースコードの変更履歴を保存できたり、誰が何を作ったかを詳細に把握できたりします。複数人で一つのシステムを開発する時には欠かせないツールです。無料なので気軽に使えるのが特徴です。
ちなみに、最近サッカー日本代表の本田圭佑選手が「Githubに登場した! 」と話題になりましたね。Githubは、Gitの仕組みを利用できるWebサービスです。自分が作成したプログラムをGithubに登録することで、Web上に保存し公開できます。Githubで公開されている誰かのプログラムを元に、機能を付け加えてみることもできます。
Gitでは、変更を保存することを「コミット」と言います。コミットするときには、どんな変更を加えたかを他の人に教えるために、メッセージを添えます。今回は、そのメッセージで使える英語を紹介します。
fix typo in 〜:〜内の誤字を修正
“typo”はタイプミスや誤植を意味します。weblio辞書では、IT用語に分類されています。
Gitでは、ソースコードだけでなくドキュメントも管理できます。プログラムの使い方を記したマニュアルをソースと併せて公開するのがマナーです。
もしマニュアルの誤字を修正したら、コミットメッセージに以下のようなコメントを記載しましょう。
- fix typo in User’s manual
(ユーザーマニュアルの誤字を修正)
これだけでOKです。”I”や”We”などの主語の記載は不要です。
deprecated:非推奨の
プログラミング言語にはバージョンがあります。Webサイトの作成で使われる、HTMLという言語を例に説明します。HTMLのバージョンを管理しているのは、W3Cという非営利団体です。
現在最新のHTMLのバージョンは5.2です。こちらのサイト「HTMLリファレンス」では、推奨・非推奨のタグや要素がまとめられています。
Webサイトのソースコードの一部を見てみましょう。この記事のタイトルを表示するためのソースコードです。
<div class=”padding-2″>
<h1 class=”font-size-2 font-weight-bold”>バイリンガルエンジニア英語集#3【Git】</h1>
</div>
<div>や<h1>をタグと言います。他にもさまざまなタグがあります。
HTMLのバージョンが上がったために、W3Cが使用をやめるよう勧告する「非推奨タグ」を変更する修正を行なったとしましょう。その際、以下のようにコミット時のメッセージを書きましょう。
- remove use of deprecated tag
(非推奨タグの使用をやめる) - replace deprecated tag <dir> to <ul>
(非推奨タグ<dir>を<ul>に置き換える)
今回はGitのコミットメッセージで使える英語を紹介しました。チームでプログラミングを行うときは、必ず自分がやったことをチームメンバに適切に説明しなくてはなりません。今回紹介した”fix typo in〜”や”deprecated”を積極的に使ってみましょう。