「英語を使って仕事をしたい。でも、仕事で実際に使う英語ってどんなのなんだろう?」と疑問に思っている就活生や転職活動中の人、いませんか。バイリンガルエンジニアは英語を使いながらも、ネットワークやITインフラの専門知識を駆使して働いているマルチなエンジニア。
本記事はバイリンガルエンジニアが仕事で使う英語を紹介する連載第7回です。ネタはまだまだあります! エンジニアがよく使う「互換性」について紹介します。
compatibility:互換性
互換性は、英語で”compatibility”です。パソコンで文章を書いたり、プレゼン資料を作ったりする人はよく「互換性」という言葉を見かけるのではないでしょうか。
私は普段MacBookを使っているのですが、Microsoft WordやExcelをインストールしていません。MacのPCにあらかじめインストールされているPagesやKey noteを使っています。ですので、Microsoft Wordで作られた文書をもらって開封しようとしたとき、大抵「〇〇というフォントは互換性がありません」と表示されます。〇〇というフォントがPagesでは使えない、ということです。
互換性は「互換性がある」「互換性がない」というように使います。英語では以下のように使います。
- A is compatible with B.
(AはBと互換性がある)
- A is not compatible with B. / A is incompatible with B.
(AはBと互換性がない)
バイリンガルエンジニアの仕事では、「互換性」だけでなく以下のような互換性に関する言葉を使い分けます。
- 前方/後方互換
- 上位/下位互換
前方/後方互換:forward/backward compatible
それぞれの意味が、実はややこしいのです。主語に注目してください。
前方互換:新しいシステムの機能や規格を、古いシステムが使用できること。
後方互換:古いシステムの機能や規格を、新しいシステムが使用できること。
Play Station3は、Play Station2向けに作られたゲームソフトを動かすことができます。Play Station3は、Play Station2のソフトに対して後方互換性がある、と言えます。
上位/下位互換:uppper/lower compatible
こちらも主語に注目してください。
上位互換:機能やグレードが上位のシステムが、下位システムの機能の一部を使えること。
下位互換:機能やグレードが下位のシステムが、上位システムの機能の一部を使えること。
前方/後方互換との違いは、グレードに関する点です。よくある例としては、無料版と有料版ソフトが挙げられます。無料版で使える機能が有料版でも使えるなら、有料版は上位互換性がある、と言えます。
上位互換は、ほぼ後方互換と同じ意味です。大抵、新しいシステムは古いシステムの機能を使えるように作られるからです。
今回は、互換性”compatible”をご紹介しました。前方後方、上位下位互換の違いを覚えるのは難しいですが、”forward/backward compatible”、”upper/lower compatible”といった単語は覚えておくとよいでしょう。