自分らしく働く
2018.08.13

個人の能力が問われる時代が来ている

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BY 川村大和

シリーズ第2回や第3回では、日本の社会状況や世界から見た日本の観点で「個」として活躍する人財の重要性を紐解きました。シリーズ第4回の本記事では、自分のためにスキルを身につける重要性を紹介します。

個人の能力や発信力が、仕事に大きく関わる時代がすぐそこまで来ています。例えばブログや勉強会からのつながりで、案件を受注したり転職が決まったりすることがあるでしょう。一つの会社の仕事だけをする働き方は、過去のものとなりつつあります。個人にスキルがあれば、働き方に多くの選択肢が生まれます。

働き方が多様化して個人の能力が重要になる

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SNSやブログなどオンラインで、個人が簡単に情報を発信できるようになりました。自分の得意分野を多くの人にアピールしましょう。転職や複業などに繋がる、思わぬ仕事を依頼されるかもしれません。個人の能力で仕事を受けられるように慣ればキャリアアップの道が拓けるでしょう。スキルさえあれば、多様な働き方を実現できます。

多様な働き方
  • 本業の合間に副業をする
  • スキルを活かしてパラレルワーク(複業)をする
  • フリーランスで働く
  • 起業する

「個」が大きな可能性を秘めている今だからこそ、仕事は「誰とやるか」が重要になってきます。ランサーズの「フリーランス実態調査2018年版」によると、日本のフリーランス人口は1,119万人(人口の17%)と発表されています。また、アメリカの調査「Freelancing in America: 2017」では、アメリカで5,730万人(人口の35%)がフリーランスで働いている統計結果が出ています。

個人の能力が重視されるのは世界的な傾向です。これからの働き方は、フリーランスの増加に伴って、「組織型」よりも「プロジェクトベース型」が増えていくでしょう。

プロジェクトベース型の働き方とは?

プロジェクトベース型の働き方とは、プロジェクト達成のために最適な人材が集まって仕事を進めていく方法です。スキルを活かして、短・中・長期でプロジェクトに参画します。従来の組織型の働き方とは異なり、以下のような特徴があります。

  • 社内外問わず専門的な人材が参加する
  • 人財の流動性が高い

専門的な知識や技術を持った人たちが、企業に縛られずに繋がり、目的に応じてチームを作ります。チームメンバーの専門性が高くなり、役割もはっきりするので生産性が高い仕事ができます。

プロジェクトベース型の仕事は、スキルありきで人材が集められます。たとえ会社に所属している人でも、能力がなければプロジェクトメンバーにはなれません。デザインやプログラミング、マネジメントなど、何かしら優れた技能を持っていることが重要です。

新しい働き方を実践するためにはスキルが必要

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時代は「個」の能力を注目する流れになっています。この流れに乗るためには、スキルの取得や人脈つくりなど、自分の価値を高めていく努力が必要です。

自分だけのスキルを身につけよう

「個」としての能力が重視されたとき、スキルがなければよりレベルの高い仕事に関わることが難しくなっていくでしょう。自分の価値を高めていくためにはスキルをかけ合わせることが重要です。日本をリードする実業家堀江貴文氏の言葉を引用します。

三つの肩書を持てばあなたの価値は1万倍になる

出典:堀江貴文『多動力』(NewsPicks Book、2017年)

今までの日本の常識は、一つの仕事に付き生涯その仕事を続けることでした。しかし、これからの時代は専門分野を複数持つことが、自分の価値を高めるために必要だと堀江氏は述べています。

めまぐるしく変わる現代社会に生きる私達だからこそ、自分の強みを創り出していかなければなりません。例えばプロサッカー選手の本田圭佑氏は、「プロスポーツプレーヤー×実業家×投資家」というスキルをかけ合わせています。海外でサッカープレーヤーをしつつ、大阪にサッカースクールを開講しています。また2018年7月には投資ファンド「ドリーマーズファンド」をアメリカで立ち上げました。本田氏はサッカー選手としての活動を発展させて、自分の価値を広げています。

これからの時代はまず自分の専門分野を一つ持つこと。そして戦略を立てて二つ目、三つ目の専門領域を増やしていくことが重要です。

サクセスストーリーの裏には下積み期間がある

個人の能力を活かして働いていくためには自分だけのスキルが必要です。人に価値を感じてもらえるほどのスキルを身につけるためには、目標を定めて、一つずつスキルや実績を積み上げていかなければなりません。

SNSやニュースでは、さまざまな人の成功事例や体験が紹介されています。「自分もいつか」と憧れを抱く人も多いでしょう。しかし、成功者の努力に目を向けられる人はどれだけいるでしょうか。

カメラマンやデザイナーであれば、基礎知識や技術を時間をかけて習得して、ようやく仕事を請け負えるようになるでしょう。優秀なエンジニアとして注目されている人であれば、資格の勉強や最新技術の取得に時間を割いているでしょう。事業の責任者であれば日夜問わずアイデアをひねり出そうと思案するでしょう。

重要なのは、日々の努力の積み重ねです。

新しい働き方には自由と不確実性がともなう

働き方の多様化で、仕事を好きな時間や場所でできるようになりました。しかし注意するべきことは「自由」が増える一方「不確実性」も増えているということです。

企業に所属していれば、毎月給料を手に入れることができるでしょう。また、環境も整っているので働きやすいでしょう。完全に独立してフリーランスで働く場合は、給料の保証はありません。また財務や税務管理などのバックオフィス業務も自ら行う必要があります。

しかし、これからの時代は企業に所属すること=安定ではなくなる時代です。スキルを高めて自分の活躍の場を広げつつ、不確実性と折り合いをつけることが重要です。

新しい働き方4選

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今は会社に所属して与えられる仕事が全てではありません。フリーランスやクラウドソーシング、パラレルワークなど新しい働き方が増えています。この章ではそれぞれの働き方を紹介していきます。

新しい働き方1:フリーランス

フリーランスとして働く人は、スキルを身につけ、自分の腕一本で仕事を受注します。基本的に業務委託や契約社員として仕事を請け負うことが多いです。

ライターやデザイナー、カメラマン、エンジニア、タクシードライバー、コンサルタントなどあらゆる職業でフリーランスになることができます。ただし、仕事の受注数や収入は、個人の人脈や営業努力に依存します。十分なスキルがなければ、高額な収入を得ることは難しいでしょう。

上記に挙げた仕事以外でも、アイデアと創意工夫があれば、自分で仕事を作り出せます。また、新しい仕事を生み出すときには、高度なスキルが必要ではありません。アイデアを形にして、いち早くポジションを取れば、世間から第一人者として認知されるでしょう。

今では有名なYoutuberは、まさしく新しい仕事でしょう。HIKAKIN氏はヒューマンビートボックスの動画が世界中で大ヒットし、Youtuberとしての道を歩んでいくことになりました。

新しい働き方2:パラレルワーク(=複業)/副業

パラレルワーカーは複数の企業や団体に属して働きます。本業を複数持つイメージで、並行して仕事に取り組みます。まさに専門性を深めていくためにピッタリの働き方です。

一方、副業は本業に対する補助的な仕事です。本業は、あくまでも収入源を確保するという位置付け。副業の目的は、本当にやりたい仕事をするため、本業の収入を補うためなどがあります。

パラレルワーク(=複業)や副業を認めている数少ない企業の一つが「サイボウズ」です。『副業禁止』を禁止しようというスローガンを社長の青野慶久氏が打ち出しています。

サイボウズの社名を出さない副業であれば、上司の承認どころか報告する義務もない。(中略)サイボウズでの仕事が「主業」でなくてもよいので、社内では「副業」ではなく「複業」と呼んでいる。

出典:『「副業禁止」を禁止しよう』青野慶久|note

青野氏は複業のメリットとして主に「人材不足解消」「給与の増加」「生産性向上」「マネジメント力の向上」「個人の自立を促進」などを挙げています。

新しい働き方3:クラウドソーシング

クラウドソーシングの意味は以下のとおりです。

クラウドソーシング
crowd(群衆)とsourcing(業務委託)の造語。企業は不特定多数の人にネットを介して安価に外注でき、経営効率が上がるとされる。(後略)

出典:クラウドソーシング(朝日新聞掲載「キーワード」)|コトバンク

クラウドソーシングによって仕事を受注できる人が増えました。また働く場所や時間に拘束されないため、主婦やフリーターなどが利用しています。また、自分の人脈だけで生計を立てることが難しいフリーランスも利用しています。

クラウドワークスやランサーズ

クラウドソーシングで有名なサービスは「クラウドワークス」と「ランサーズ」です。Web制作やコピーライティング、記事作成、イラスト、デザインなどの幅広い仕事が登録されています。また、多くの仕事が在宅ワーク可能です。

主婦や駆け出しのフリーランスなどが、自分のスキルを活かして仕事を受注。スキマ時間にお小遣いを稼いだり、生計の柱として利用したりしています。

サービスの利用者は、やりたい仕事に応募し、仕事が完了したら報酬を受け取ります。プロジェクトベース型の働き方なので、スキルや知識をしっかりクライアントにアピールする必要があります。

ただし、高収入や長期間の仕事を必ず受注できるわけではありません。条件のいい案件が常にあるとは限らないからです。また、高収入の案件はスキルが高い人が取り合うので、競争率が高くなります。クラウドソーシングのサービスのみで生計を立てるのは、難しいと言わざるをえません。

フリーランスのキャリアを始めたい人は、効果的にクラウドソーシングのサービスを使ってみましょう。実績を作ったり、収入が少ない月のつなぎ仕事を得たりと便利に活用できます。

サンカク

サンカクは「会社を越えて成長企業にサンカクできる」、リクルートキャリアが提供するサービスです。「成長したい」「腕試しをしたい」と思っている人と、課題を抱えている企業とをマッチング。ディスカッションの場を設けています。

サンカクには、自社内にいるだけでは得られない3つのメリットがあります。

  • 自分を成長させてくれる「出会い」
  • 普段の仕事では得られない「知見」や「体験」
  • 企業への「貢献」や「腕試し」

パラレルワーク(=複業)や副業を始めるのは「ハードルが高い」と感じている人におすすめです。仕事終わりの数時間を、普段の行動から変えて、ディスカッションの時間にあててみましょう。思わぬ発見があって自分の成長につながるはずです。

新しい働き方4:オンラインサロン/コミュニティ

オンラインサロンやコミュニティは、専門知識や専門技術をもった人がリーダーになって場を作ります。そして考え方に共感した人が月額会費を支払って参加します。近年、サロンやコミュニティに所属して、スキルを学んだり、自分のスキルを活かそうとする人が増えています。

オンラインサロンは文化人や芸能人、実業家、研究者、コラムニストなどがリーダーになることが多いようです。共通の趣味嗜好をもったファンが集まり、メンバーと著名人が交流したりイベントを開いたりして、学びを深めていく場として機能しています。

オンラインコミュニティでは、デザイナーや編集者、カメラマンなどのクリエイターがリーダーになることが多いようです。リーダーのスキルや思考に共感した人がメンバーとして集まります。メンバー同士がスキルを研鑽したり、ビジネス相談をしたり、交流が活発です。コミュニティに参加して、動画制作やイベント企画、取材執筆、デザインなどを行う場合もあります。

サロンやコミュニティは、自分らしくいられる場所として多くの人に受け入れられています。メンバーはそれぞれの活動に参加すれば、自分が本当にやりたいことや興味があることに取り組めます。また、スキルアップや人脈拡大にもつながります。本業をしっかりこなしつつも、サロンやコミュニティ活動で自己実現できる「生きがい」を見つけられます。

 

 

個人の能力を活かした新しい働き方は、日本社会に広がりつつあります。働き方がアップデートされたとき、活躍できるのはスキルを持っている人です。個人の能力が問われる時代が来ています。どこでも誰とでも働けるようになるために、戦略を立てて日々スキルを磨いていきましょう。

最終更新日
2018.08.14

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