英語の挨拶で使える表現について、様々なシチュエーションに応じてご紹介していきます。自分の知らない英語の挨拶を覚えたいという人や、ネイティブスピーカーの英語の挨拶を身につけたいという人は、是非最後までお読みください。
目次
英語の挨拶は時と場合によって表現を使い分けよう
日本語と同じように英語でも、シチュエーションによって挨拶の表現は使い分けるものです。
例えば、以下の例文を見てみましょう。
Hello, my name is Yuka Tanaka. Nice to meet you.
(こんにちは、はじめまして。田中ゆかです。)
ビジネスシーンや初対面で会う人などに対しては、フォーマルな表現を使います。あまり関係が深くない段階で、フランクに話すと相手に失礼な印象を与えてしまいます。また常識がない人だと思われかねません。
一方で、ある程度仲良くなってきたら、砕けた表現を使いましょう。親しくなっている人に対して、いつまでも堅い英語表現ばかり使っていると、相手はあなたとの関係に距離を感じてしまいます。
I’m glad to see you! What’s up?
(会えて嬉しいよ、調子はどう? )
親しい相手には、上記の例文のように砕けた英語の挨拶を用いるのがいいでしょう。
日常で使うベーシックな英語の挨拶
日常で使う挨拶にも、ネイティブスピーカーらしいこなれた表現があります。ここでは、毎日使える基本的な会話表現についてみていきます。
こんにちは
「How is it going?」
直接的な「こんにちは」ではないですが、「調子はどう?」というニュアンスで用いられることがあります。
挨拶:Hi, Mary. How is it going?
返答:Not bad. And you?
「How are you?」
ネイティブスピーカは「How are you?」を「こんにちは」として使うことが多いです。また、「How’s everything?」という英語を使用すれば、よりこなれた挨拶ができます。
挨拶:Hey, Mai. How are you?
返答:Hey, I’m good. And you? How’s everything?
おはよう
「Good Morning.」
「おはよう」を表現する丁寧な表現です。ややフォーマルな表現として使われます。
挨拶:Good Morning, Michael. Did you have a good time yesterday?
返答:I had a date with Kim.
「Morning.」
「おはよう」を表現する少々砕けた表現です。ネイティブスピーカは、こちらの表現を使う人が多いようです。
挨拶:Morning. Did you sleep well?
返答:Yes, I slept a lot.
さようなら
「Have a good day.」
直訳すると「良い一日をお過ごしください」ですが、ネイティブスピーカーは「さようなら」の意味で使うことがあります。
挨拶:Have a good day!
返答:Same to you.
「It was nice seeing you again.」
挨拶:It was nice seeing you again.
返答:It was so nice seeing you again, too.
少々形式ばった表現ですが「お会いできてよかったです、また会いましょう」というニュアンスを込めて、「さようなら」が表現しています。
また、初対面の人と別れるときには、It was nice meeting you.と言いましょう。meetingが初めて会ったことを強調しています。
フォーマルな英語の挨拶
初めて会う人やビジネスシーンなどの挨拶は、フォーマルな英語表現を使いましょう。
初めて合う人との挨拶
「Nice to meet you.」
中学で習ったこちらの定番の表現ですが、ネイティブに話してももちろん通用します。ただし、この表現の前に、自己紹介を入れたり、簡単な挨拶をするのが一般的ですので覚えておきましょう。
挨拶:Nice to meet you.
返答:Nice to meet you, too.
「I’m pleased to meet you.」
こちらの表現は、ネイティブではよく使われます。さらにフランクに話したい場合には、「I’m」を省略して表現するといいでしょう。
挨拶:I’m pleased to meet you.
返答:I’m pleased to meet you, too.
ビジネスパートナーと合うときの挨拶
「It’s an honor to meet you.」
非常にフォーマルな表現です。ビジネスパートナーと会うということに対して、重要な意義を感じさせるネイティブらしい表現です。
挨拶:It’s an honor to meet you.
返答:It’s an honor to meet you, too.
「I’m pleased to meet your acquaintance.」
挨拶:I’m pleased to meet your acquaintance.
返答:The pleasure is mine.
こちらはビジネス特有の表現です。ビジネスパートナーと関係を持てたことに対して、喜びの意を表す表現となります。
自己紹介をするときの挨拶
「I’m+ファーストネーム」
ネイティブスピーカーの自己紹介は、「I’m……」の表現で話されるのが一般的です。
挨拶:Hi. I’m Miku. Pleased to see you.
返答:Hi. I’m John. Pleased to see you, too.
「My name is+ファーストネーム+ラストネーム」
自己紹介の場合で、フルネームを話すときには、「My name is……」の表現を使うこともあります。
挨拶:Hello. My name is Naoki Kubo.
返答:Hello. My name is Jun Kato.
感謝を述べる挨拶
「I appreciate+〇〇.」
感謝を述べる表現には「thank you」以外にも様々な表現があります。こちらはフォーマルな表現としても好まれます。
質問:What’s wrong with you?
挨拶:No problem. I appreciate your concern.
返答:My pleasure.
「You shouldn’t have.」
相手の素晴らしい気づかいや行為について、恐縮して感謝を述べる表現です。
挨拶:Wow! This works great! You shouldn’t have.
返答:You’re welcome.
ネイティブが使うフランクな英語の挨拶
学校の教科書ではなかなか覚えられない、ネイティブならではのフランクな表現もあります。少しでも覚えてネイティブらしく話せるとかっこいいです。
久しぶりに友人に会うときの挨拶
「It’s been a while.」
「しばらくぶり」という表現の簡易的な言い回しです。
挨拶:It’s been a while.
返答:Yeah, how have you been?
「I haven’t seen you for ages.」
「久しぶり」を表現する言い回しの一つです。相手にも尋ねる聞き方として、「and you?」の他に、「yourself?」という表現も使用できます。
挨拶:I haven’t seen you for ages.
返答:I’ve been doing great. Yourself?
お礼の挨拶
「Thanks.」
フランクに「ありがとう」を伝えるには、「thank you very much」などの長い表現ではなく、単に「thanks」という短い表現でことたります。仲のいい友人などに使ってみてください。
挨拶:Thanks for helping me.
返答:That’s OK.
「That’s kind of you.」
「親切ですね」という表現です。相手の性格や心理的な面を褒めることによって、相手への感謝を伝えることができます。受け答えも、「Sure」などあまりフォーマルでない簡易的な返事で問題ありません。
挨拶:That’s kind of you.
返答:Sure.
別れの挨拶
仕事での別れ、大切な人との別れ、様々な別れのシーンで使えるネイティブスピーカーの表現を見ていきましょう。日本語ではなかなか使われない独特な言い回しにも注目して下さい。
仕事で部署を異動するときの挨拶
「I would like to announce that……」
部署を移動する際には、少し重大なことを伝達するように、丁寧な表現を用いるのがいいでしょう。
挨拶:I would like to announce that I will be transferred to Osaka branch as of April 1st.
返答:I’m sorry to see you to go.
「I am pleased to announce that……」
このような表現で話し始めると、部署移動に対して、前向きに考えていることを伝えることが出来るのでお勧めです。
挨拶:I am pleased to announce that I will be assigned to the headquarter on September 1st.
返答:It’s my pleasure working with you for a short period of time. Take good care of yourself.
転職するときの挨拶
「I’d like to let you know that I’m quitting this job for changing my career.」
こちらは、新しい職種への転職の旨を伝えるのに適した表現です。
挨拶:I’d like to let you know that I’m quitting this job for changing my career.
返答:I wish you the best of luck in your new job.
「I hope to keep in touch with everyone.」
この仕事を辞めても職場の方々と連絡を取りたい旨を話し、好意的な印象を与えます。
挨拶:I hope to keep in touch with everyone.
返答:Of course. I’m sure you’re gonna do great with your career.
ホストファミリーに別れを告げる挨拶
「I had a great time with you.」
ホストファミリーと素敵な時間を過ごすことが出来たことに感謝の意を表す表現です。
挨拶:I had a great time with you.
返答:Visit us again. Say hello to your parents.
「I hope to see you again someday.」
将来の再会を願い、別れを偲ぶ気持ちを表す表現です。
挨拶:I hope to see you again someday.
返答:We had a wonderful time with you. Good Luck!
恋人に別れを告げるときの挨拶
「I think we need a break.」
恋人と別れを婉曲的に伝えたい場合に用いられる表現です。
挨拶:I think we need a break.
返答:Oh men……I knew that this was to come.
「I’m done with you.」
恋人に対して直接的に別れを切り出す際に用いられる表現です。
挨拶:I’m done with you. We should break up.
返答:Are you serious?
季節の挨拶
季節の挨拶に関しては、日本人が誤りやすい表現の一つでもあります。ここで、宗教上の事情にも配慮した表現を押さえておきましょう。
新年の挨拶
「Wishing you a happy new year.」
新年の挨拶として、よく用いられる表現の一つです。
挨拶:Wishing you a happy new year.
返答:Wishing you a happy new year, too.
「Happy new year.」
正しくは「Happy new year」です。日本でよく混同されがちな「A happy new year」とならないことに注意しなければいけません。
挨拶:Happy new year! May this year be happy.
返答:Happy new year to you, too.
クリスマスの挨拶
クリスマスの挨拶は、Merry Christmasが一般的です。グローバル化によって人種や宗教が多様化している環境では、キリスト教以外の人に配慮した挨拶の表現も覚えておクといいでしょう。
「Happy Holidays.」
キリスト教以外の宗教に配慮し、「Happy holidays」と表現することもあります。Chrismasという言葉をつかわずに、祝日の喜びを表します。
挨拶:Happy holidays!
返答:Happy holidays. May your holidays sparkle!
「Enjoy your Christmas.」
「Enjoy〜」で〜を楽しむように提案することができます。
挨拶:Enjoy your Christmas!
返答:Enjoy your Christmas to you, too.
以上、30の挨拶で使う英語の表現を紹介してきました。ぜひ使ってみてください。