英語で自己紹介をする際に役立つ英語表現をまとめました。Hello! 以外の表現もマスターして、自信を持って自己紹介をできるようになりましょう。ビジネスでもカジュアルでも、使う英語の型を決めておくことをおすすめします。本記事では、英会話と文書に分けて、それぞれに適した自己紹介をお伝えします。
目次
英語の自己紹介では型を決めておこう
英会話に慣れていないと、挨拶ひとつをとっても言葉に詰まってしまうことがよくあります。せっかくの出会いのシーン、スムーズな自己紹介でいい印象を残したいですよね。自己紹介は、「挨拶」「自分のこと」「締めの言葉」と型を持っておくと便利です。
ビジネスとカジュアルシーンに適した自己紹介表現をご紹介しますので参考にしてください。
英語の自己紹介|会話編:挨拶と締め
はじめの挨拶と別れ際の表現を、ビジネス、カジュアルシーン別に紹介します。場所や状況に合わせつつ、基本的には明るくはっきりと話しましょう。
モジモジモゴモゴ、恥ずかしがっていては、チャンスを逃してしまうかもしれませんよ! 話せて嬉しい、会ってくれてありがとうの気持ちを乗せて挨拶してください。
挨拶
挨拶の表現は“Hello”や“How are you?”が定番ですね。他にもさまざまな表現があるので、状況によって使い分けましょう。
日本語 |
ビジネス |
カジュアル |
こんにちは。 |
Hello. |
Hi. |
はじめまして。 |
Nice to meet you. |
Nice to meet you. |
It’s nice to meet you. |
Good to meet you. |
|
会えて嬉しいです。 お会いできて嬉しいです。 |
Pleased to meet you. |
– |
Happy to meet you. |
Happy to meet you. |
|
– |
Glad to meet you. |
|
I’m so happy to meet you. |
– |
|
It’s a pleasure to meet you. |
– |
第一声は、ビジネスでもカジュアルでも、“Nice to meet you.”が一般的です。よく似たニュアンスで使われるのが、“Nice”を他の単語に入れ替える表現です。感情に合わせて“Great”や“Good”、“Wonderful”などの単語も使ってみましょう。
また、“It’s nice to meet you.” のように、主語をつける表現は丁寧に聞こえる挨拶です。“I’m so happy to meet you.” のように“so”がつくと、「とっても嬉しい」という気持ちを表すことができます。“Pleased”は、ビジネスシーンではよく使われる丁寧な表現です。
締め
次に締め、つまり、別れ際での挨拶の表現をご紹介します。“Good-bye”や“See you”から少し発展させて覚えておいて、いい印象を残しましょう。
日本語 |
ビジネス |
カジュアル |
お会いできてよかったです。 |
(It was) Nice meeting you. |
Nice meeting you. |
お話できてよかったです。 |
Nice talking to you. |
Nice talking to you. |
お会いできて嬉しかったです。 |
It was a pleasure meeting you. |
– |
お話できて嬉しかったです。 |
I’m glad we were able to talk. |
– |
またの機会を楽しみにしています。 |
I am looking forward to meeting you again. |
Hope to see you again. |
よい一日を! | Have a great day! |
Have a nice day! |
では、また(気を付けて)。 |
– |
Take care. |
別れ際の挨拶で知っておきたいのは、表現が「過去形」や「~ing形」に変わることです。はじめの挨拶では、“(It is)Nice to meet you.”なのに対し、別れ際の挨拶は、“(It was)Nice meeting you.”となることを覚えておきましょう。
また、“(It was) nice meeting you”は初対面の人にのみ使う表現なので覚えておきましょう。
英語の自己紹介|会話編:基本情報
次に、自分の基本情報を話すときの英語表現を見ていきましょう。2つポイントがあります。
- 日本人同士ではありがちでも、外国の人が相手だと通じない話題があること
- 日常ではOKでも、ビジネスシーンでは適さない話題があること
意味が通じない程度ならいいかもしれませんが、タブーとなる話題もあります。また、状況や相手との関係性によって話す内容を使い分けることが大切です。
では、2つのポイントについて、ビジネスシーンとカジュアルシーンに分けて表にしてみました。
○→適している、△→場合による、×→適さない
ビジネス |
カジュアル |
|
出身 |
○ |
○ |
年齢 |
△ |
○ |
血液型 |
× |
× |
誕生日 |
△ |
○ |
仕事(所属) |
○ |
△ |
趣味 |
△ |
○ |
家族 |
△ |
△ |
性格 |
○ |
○ |
では、ここから、一つ一つの項目について、英語表現をご紹介していきます。
名前
日本語 |
英語 |
ビジネス |
カジュアル |
山田一郎です。 |
Ichiro. |
× |
〇 |
Ichiro Yamada. |
× |
〇 |
|
I’m Ichiro. |
△ |
〇 |
|
I’m Ichiro Yamada. |
〇 |
〇 |
|
My name is Ichiro Yamada. |
〇 |
△ |
カジュアルなシーンの場合は、名前だけを伝え合うことが多いです。一方“My name is~” は、とてもフォーマルな響きを持ちます。そのため、プレゼンテーションや複数の人の前でのスピーチのときなどにもよく使われます。
すでに紹介されているときに“My name is”を使うとややくどい印象を与えることもあります。その場合は、“I’m”を使った自己紹介でもいいかもしれないですね。とてもかしこまった場面でない限り、ビジネスでも“I’m~.”は使われています。
また電話で名乗るときは、前置きとして“My name is~.” を使うといいでしょう。聞き取りやすくなり親切です。外国人同士の名前のやり取りは、聞き取りが難しいことがとても多いので覚えておいてください。
出身
日本語 |
英語 |
ビジネス |
カジュアル |
東京出身です。 |
I’m from Tokyo. |
〇 |
〇 |
アメリカ生まれです。 |
I was born in America. |
〇 |
〇 |
今、大阪に住んでいます。 |
I live in Osaka now. |
〇 |
〇 |
“I’m from(地名).” がもっとも一般的で広範囲にカバーできるでしょう。出身地についての表現は、ビジネスでもカジュアルでも同等に使えます。より詳しく伝えたい場合は、組み合わせて使ってみてください。
年齢
日本語 |
英語 |
ビジネス |
カジュアル |
25歳です。 |
I am 25 years old. |
△ |
〇 |
I’m 25 now. |
△ |
〇 |
外国の人を相手にする自己紹介では、わざわざ年齢には触れる必要はありません。ビジネスシーンでは、やや幼稚な印象を与えてしまう話題です。
それは、海外では年齢での判断や偏見すべきではないという意識が強いからです。日本人より、上下関係の感覚も薄いのが特徴です。
一方、カジュアルな会話であれば、年齢を話題にしても問題はないでしょう。会話に挙がる機会も比較的多いかもしれません。
血液型
日本では、血液型について話すこともあるかもしれません。しかし、海外では自己紹介で血液型の避けたほうがいいでしょう。なぜなら、血液型が分かっても、きっと外国の人にとっては意味をなさないからです。
海外には、日本人がよく話す血液型診断のような概念はありません。大人になっても、自分の血液型を知らないという人は意外にたくさんいます。
誕生日
日本語 |
英語 |
ビジネス |
カジュアル |
1月1日生まれです。 |
I was born on January 1st. |
△ |
〇 |
誕生日は3月15日です。 |
My birthday is March 15th. |
△ |
〇 |
ビジネスシーンでは、自分から誕生日を言うことは避けたほうがいいでしょう。相手にとってメリットのない情報だからです。
お互いにとって貴重な仕事の時間の中で、不必要な話題は避けましょう。雑談の中で出てきたら、答える程度で十分でしょう。
仕事(所属)
ビジネス |
|
日本語 |
英語 |
Webのデザインをしています。 |
I design websites. |
海外部のマネージャーです。 |
I’m a manager of the Overseas Department. |
マーケティング部の担当です。 |
I’m in charge of the Marketing Department. |
ビジネスシーンで自分の仕事を伝えるときは、大枠ではなく、具体的に話しましょう。どんな専門なのか、何をしているのか(できるのか)が分かるように伝えることが大切です。
“I’m a manager of”や”I’m in charge of”の表現で部下がいるポジションだとわかります。のちのコンタクトの可能性を想定して、十分な情報を提供しておくのが得策です。
カジュアル |
|
日本語 |
英語 |
〇〇社で働いています。 |
I work for XXX company. |
IT業界で働いています。 |
I’m working in the IT industry. |
プログラマーです。 |
I’m a programmer. |
カジュアルな場では、さらりと簡潔に説明するのがいいようです。はじめて会う人が聞いてもわからないこと職業もがあるからです。まずは働いている業界や会社名を話、詳細を聞かれたら答えればいいでしょう。
ちなみに、ITエンジニアにありがちな以下3つの自己紹介は、海外では正確に通じないことが多いので避けるのが無難です。
- I’m working at SIer.
- I’m an engineer.
- I’m a SE.
SIerは日本特有の業種名なので、海外では全く通じません。“Engineer”は、IT分野ではなく機械系のエンジニアと勘違いされる可能性が大きいです。また、SEと略すと、“System Engineer”なのか“Software Engineer”なのかわかりません。職業は“developer”や“maintainer”、“front end engineer”など、具体的な仕事を答えましょう。
趣味
日本語 |
英語 |
ビジネス |
カジュアル |
映画を観るのが好きです。 |
I like watching movies. |
〇 |
〇 |
食べ歩きをするのが大好きです。 |
I love eating out. |
〇 |
〇 |
キャンプにはまっています。 |
I’m into camping. |
〇 |
〇 |
趣味は英語で“hobby”なのですが、“My hobby is ~”という表現は一般的ではありません。“Hobby”という単語には、頑張って定期的に身につけるというニュアンスが含まれるからです。
時間さえあれば気軽にやっていることなら、〇〇が好き、〇〇を楽しんでいるという表現をしてみましょう。
家族
日本語 |
英語 |
ビジネス |
カジュアル |
家族は日本に住んでいます。 |
My family lives in Japan. |
△ |
△ |
私は一人っ子です。 |
I’m an only child. |
△ |
△ |
二人の兄弟がいます。 |
I have two siblings. |
△ |
△ |
結婚しています。 |
I’m married. |
△ |
△ |
娘が一人います。 |
I have a daughter. |
△ |
△ |
家族に関する話題は話したくない、話すことがないという人は、あえて触れなくても問題ありません。ただし、海外では家族の話題は歓迎されることが多いです。より親密な関係を相手と築きたいのであれば、話したほうがいい話題です。
ビジネスシーンで家族の話をするときは、状況に合わせながら、長くならないように注意しましょう。
性格
日本語 |
英語 |
ビジネス |
カジュアル |
社交的 |
I’m outgoing. |
〇 |
〇 |
ポジティブに考える |
I’m a positive thinker. |
〇 |
〇 |
自発的に動く |
I’m a self-starter. |
〇 |
〇 |
協調性がある |
I’m a team player. |
〇 |
〇 |
柔軟性がある |
I’m a flexible person. |
〇 |
〇 |
学びが早い |
I’m a quick learner. |
〇 |
〇 |
性格を表現するための英語はたくさんあります。単語を調べて、“I’m~.”にあてはめてみましょう。
英語の自己紹介|文書編
ここから、文書での自己紹介の表現をご紹介します。とくにビジネスに関わる場面では、パワーポイントやメールでの自己紹介を書く機会がよくあります。
気を付けるポイントを押さえて、印象の良い自己紹介をこなしていきましょう。
パワーポイント
パワーポイントでの自己紹介では、3つのポイントを押さえましょう。
- 1枚のスライドにまとめる
- 伝えたい情報だけに絞る
- 文章ではなく、要点を箇条書きする
履歴書や経歴書などの場合も、この3つのポイントは有効です。関連した情報だけをギュッと詰め込んで、ひと目で書いてあることが解るようにします。つまり、読んでもらうのではなく、見てもらうのです。
相手の読む時間や負担を軽くするだけでなく、伝えたいことをきちんと記憶してもらう効果があります。シチュエーションや聞き手との関係性に合わせて、ピックアップする項目を調整しましょう。
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ビジネスメールの自己紹介については、こちらの記事で詳しく紹介しています。そのほかにも、緊急の依頼の仕方や使ってはいけない表現なども解説しているのでぜひご覧ください。
英語で自己紹介をするときの表現をたくさん紹介してきました。いつも同じ自己紹介をしていては味気ないので、本記事の例文を参考にバリエーションを増やしてみましょう。きっと英語での自己紹介が楽しくなるはずです。