自分を知る
2018.09.14

天職探しに悩んでる? 天職を見つけるための5つの方法を紹介

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BY 川村大和

天職を見つけて働ければ、人生が豊かになるのは間違いないでしょう。自分のやりたいことや好きなことを仕事にしている人は毎日が楽しそうですよね。しかし、やりたいことや好きなことがそのまま天職になるとは限りません。今回は天職とは何かを改めてご紹介。天職を見つけるための思考法を修得して、楽しい人生を送りましょう。

天職とは何か

天職を辞書的に説明すると「天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業」です。また、英語では「a calling」と表現されます。callingには「神のお召」という意味もあります。神様から授かった仕事に、使命感を持って生涯取り組むというイメージを抱くのではないでしょうか。

これからの時代の天職には「自分らしく、楽しく働けて、社会の役に立っていると感じられる仕事」という視点も加わります。自分の能力を最大限に発揮して、仕事を心から楽しめれば、あなたの仕事は天職と呼べます。

多くの人が100歳まで生きる「人生100年時代」がもうすぐ訪れます。そのため、人生の大部分を仕事が占めるようになるでしょう。仕事が今よりも大きな意味を持つ時代に天職を見つけられたらきっとあなたの人生は豊かになります。

「労働・キャリア・天職」3つの仕事の種類

天職を探している人はまず、仕事には3つの種類があるのを知っておきましょう。組織行動学者のエイミー・レズネフスキー氏は「人が自分の仕事をどのように捉えているか」を研究してきました。研究の結果、レズネフスキー氏は仕事を以下の3種類に分類しました。

・労働:喜びや満足感を得るよりも、生活費を得るための仕事

・キャリア:キャリアアップのための仕事

・天職:社会的に役立つ仕事に喜びを感じ、人生やアイデンティティの一部になっている仕事

出典:Jobs, Careers, and Callings: People’s Relations to Their Work|Journal of Research in Personality

仕事をただの労働と捉えていると、「仕方なくやらされている」という感覚が拭えずに成長は望めないでしょう。まずは自分の仕事をキャリアだと思って、全力で取り組んでみましょう。主体的に取り組んでいれば、仕事からさまざまな気付きを得られるはずです。新しく興味が湧いたことにチャレンジしていくうちに、自然に仕事を天職だと感じるようになるかもしれません。

また、天職研究者として著名なブライアン・J・ディック氏は天職を以下のように説明しています。

・自分の内側から強いモチベーションを感じられる仕事

・仕事に対して目的や意義を感じられる仕事

出典:Calling and Vocation at Work Definitions and Prospects for Research and Practice|The Counseling Psychologist

ディック氏はモチベーションや目的・意義を感じられる仕事であれば、どんな仕事でも天職になりうると伝えています。

レズネフスキー氏やディック氏の研究をもとに、天職の意味をまとめると以下のように説明できるでしょう。

天職とは
  • 人生や自分のアイデンティティとして感じられる仕事
  • 社会の役に立てることに喜びを感じられる仕事
  • 目的や意義を見出だせる仕事
  • 自然とモチベーションが湧いてくる仕事

天職と適職との違い

レズネフスキー氏の仕事の3分類の他に、「適職」という考え方もあります。

【適職】

その人の能力・才能などに合った職業

出典:適職|コトバンク(デジタル大辞泉の解説)

天職に似ている考え方です。しかし適職では、「仕事を楽しむ」「社会の役に立って喜びを感じる」などは必要な要素ではありません。自分の能力や才能を活かして結果を残せる仕事を適職と呼びます。

極論を言えば、例え好きでもなくても、自分がうまくやれる仕事なら問題はないのです。適職に就いていれば、自分の能力を活かして給料をもらえます。また色んな人から頼られるでしょう。仕事は仕事と割り切って、プライベートを充実させる選択もあります。しかし、仕事を心から楽しめないのであれば、少しずつストレスが溜まってしまうでしょう。

天職と適職では自分の能力や才能を活かした仕事をする点は共通しています。1点だけ異なるのは、天職は自分の能力を活かした上で、楽しみながら仕事に取り組んでいる部分です。

天職の見つけるための5つの方法

憧れの仕事に就けたり、「好き」を仕事にできたりしたときに天職が見つかるのではありません。何をしたいのかを自問し続けて行動した結果、天職は見つかります。ここからは天職を見つけるための5つの方法を紹介していきます。

天職を見つける方法1:自分と向き合う

天職探しの第一歩は自己との対話です。天職は自分の人生の一部。自分の内側から湧き上がるモチベーションが必要です。仕事だけではなく、自分は人生に何を求めているかまで考えましょう。

以下のような質問を自分に投げかけて、答えを紙に書き出してみましょう。徹底的に自分と向き合うことで、モチベーションの源泉が見つかるはずです。

  • 自分は何者か
  • 自分の人生で最も重要なことは何か
  • どんな時に自分の感情が強く動いたか
  • 自分の得意なことは何か
  • 何に喜びを感じるか
  • 嫌いなことな何か
  • 辛かったことは何か
  • 何のために仕事をするのか
  • 人生で達成したい目標は何か

また、天職診断サイトを使ってみるのもいいかも知れません。「天職 診断」で検索すれば、Yes/Noクエスチョンであなたの天職を診断してくれるコンテンツが出てきます。しかし精度や信憑性はそれほど高くはありません。あくまで参考にする情報を増やす程度の心持ちで使ってみましょう。

天職を見つける方法2:たくさん挑戦して多くの経験を得る

天職を見つけるためには、行動を起こしてそこから経験を得る必要があります。経験を振り返れば、自分の得意なことや苦手なこと、興味があることなどが分かるからです。

天職を探している人は本を読んだり、ネットで情報を集めたり、セミナーに参加したりするでしょう。勉強熱心なのは大事です。しかし、頭の中で分かった気になっていても行動しなければ状況は何も変わりません。

理屈で考えるよりも、行動が大事だと考えましょう。経験量を増やせば「できる、できない」「楽しい、楽しくない」「好き、嫌い」など、天職を見つけるための判断材料が増えます。

天職を見つける方法3:今の仕事に本気で取り組む

この章の冒頭で、モチベーションや目的・意義を感じて仕事に取り組めればどんな仕事でも天職になるとお伝えしました。仕事がある人は、今の自分の仕事に本気で取り組みましょう。「なんとなく自分に合わない」という気持ちで転職活動をしても自分の天職は見つかりません。

本気で仕事に取り組んでいる人は、目標を達成するために様々な工夫をしています。「ミスを減らすために何をしたらいいだろうか」「効率化のために何ができるだろうか」「クオリティを高めるためにこれをしよう」など、さまざまな方法を考えて実行するでしょう。自分で考えた行動を実行に移して成功体験を重ねていくうちに成長していくはずです。

成長を実感できたときに、自分の得意なことが分かってきます。今の仕事に意義や目的を感じられるようになったら、それがあなたの天職になります。

天職を見つける方法4:苦手な仕事や成長できない仕事は切り捨てる

今の仕事に本気で取り組む事が重要とお伝えしました。しかし、本気で取り組んだ結果、今の仕事が天職でないと気付くこともあるでしょう。そんなときは仕事で得た経験や、仕事を通して分かった自分の特性を活かして転職をすればいいのです。

特に仕事が苦手だと分かったら、無理をして続ける必要はありません。その仕事をあなたよりも得意とする人はどこかにいるでしょう。自分が苦手なことは、他人にとっての得意なことである場合は多いはずです。

また、仕事をしながら自分の成長を実感できなければ、その仕事は天職とはいえないでしょう。課題を一つずつクリアしていくことで成長できます。しかし、課題をクリアしても同じような壁にぶつかることがあります。もしかしたらあなたが進むべき道は別の場所にあるのかも知れません。

一つの場所に居続けても天職が見つからない場合があります。自分ができることをやりきったときには、次のステップへ進む準備をしましょう。

天職を見つける方法5:「天職=好き・やりたいこと」ではないと知る

テレビが好きだからテレビ局で働きたい。デザインが好きだからデザイナーになりたい。このように考える人は多いでしょう。弁護士や医師、クリエイター、カメラマン、シェフなど憧れの的になるような仕事はたくさんあります。

しかし好きだからといってその仕事が天職になるとは限りません。努力して憧れの仕事に就けたけど思っていたのと違う、というケースも起こります。仕事のいい部分のみを見て、苦労する部分や泥臭い部分を知らなかった人にこの傾向が見られます。

辛い時こそ仕事を楽しみ、スキルアップしようという気持ちを持てなければ天職とは言えません。ただの「好き」と仕事にできる「好き」は全く別物であると理解しておきましょう。

天職の4つの特徴

天職と呼べるような仕事には、以下の4つの特徴があります。

  • 心から楽しめる仕事
  • 情熱・モチベーションを感じられる仕事
  • 役に立っていると感じられる仕事
  • どんなに働いてもストレスを感じない仕事

それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

天職の特徴1:心から楽しめる仕事

天職はやっていて心から楽しめる仕事です。自分の能力を最大限に発揮できたら、やりがいや満足感を得られるでしょう。好きなことを仕事にできたら、それこそ幸せな人生を送れるはずです。

仕事なので、当然辛い時間もあるはずです。自分で新しい企画を立てたり、独自の工夫を考えられたりできるようになるにはスキルを磨き続けなければなりません。仕事にとことん取り組んでスキルが身につくまでの期間を楽しめるのであれば、その仕事はあなたの天職になるはずです。

最初は自信を持って好きといえない仕事でも問題はありません。小さな努力の積み重ねで達成感や成長を重ねているうちに、仕事が好きになるかも知れないからです。

天職の特徴2:情熱・モチベーションを感じられる仕事

「どうしてもこれがやりたい」という情熱やモチベーションを持てるのであれば、その仕事は天職と言えます。職業を極めたい、人に喜んでもらいたいなどモチベーションの根源は人それぞれでしょう。

天職は人によって変わります。職業によっては給料に大きな差が生まれることも。例えば弁護士の平均年収は1,106万円です。一方、美容師の平均年収は284万円です。確かに給料は大事です。しかし、お金よりも自分のやりたいことに価値を感じられるのも天職の一つの特徴です。

また、現在は個人のやり方次第でビジネスチャンスを生み出せる時代です。天職と思って仕事をしていれば、平均年収以上にお金を稼げる可能性は十分にあります。

天職の特徴3:役に立っていると感じられる仕事

自分の仕事が「他人や社会のために役に立っている」という感覚が天職には重要です。役に立てている実感がなければ、情熱を感じられず、仕事の満足度が下がってしまいます。2007年にフロリダ大学の「仕事のやりがい」に関する研究が行われています。研究チームは仕事の情熱を決める要因を以下の6つに分類しました。

自治性:どれだけ仕事を自由にコントロールできるか

多様性:仕事の内容に幅があること

困難さ:適度な難しさがあること

フィードバック:自分の成果を把握できるか

全体性:仕事の最初から最後まで関われるか

貢献している感覚:人や社会のために役立っていると感じられているか

出典:Finding a Fit or Developing It Implicit Theories About Achieving Passion for Work|SAGE Journals

どの要素も仕事にやりがいを感じるためには必要です。しかし、この6要素の中で最も影響が大きいのが「貢献している感覚」という結果が出ています。他の要素の1.7〜2倍も影響度があったそうです。やりがいを感じられない仕事は、モチベーションも下がるでしょう。

「人や社会の役に立っている」と思えているときは、社会や他人と関係性を持てています。仕事を通して自分と社会がつながっている感覚を持てていれば仕事に喜びを見いだせるのです。

天職の特徴4:どんなに働いてもストレスを感じない仕事

あなたの仕事が天職であれば、自分からどんどん働きたいと思うはずです。それこそ時間を忘れて仕事に打ち込んだり、休みの日にも仕事のことを考えたりするでしょう。

天職の特徴を「心から楽しめる」「情熱・モチベーションを感じられる」「役に立っていると感じられる」仕事とお伝えしました。これらの仕事に取り組むときは、ストレスを感じる人は少ないでしょう。誰からの強制でもなく、自分の意思で働いているからです。

天職を見つけるために役立つ本3選

最後に、天職を見つけるためにオススメの本を3冊紹介します。

『あなたの天職がわかる 最強の自己分析』

『あなたの天職がわかる 最強の自己分析』(梅田幸子 著、KADOKAWA/中経出版、2009年)

4,000人以上の面接をしてきた天職コンサルタント・梅田幸子氏が、天職を見つけるための方法をまとめた書籍。「たった3つの自己分析で、一生の仕事が見つかる! 」というキャッチコピーの通り、解説を読みながら、3つの自己分析をワーク形式でこなしていきます。

あなたは「何がやりたいの? 」「どこへ行こうとしているの? 」という根本的な問いに、自分の経験や記憶をもとに答えます。「ワーク形式だから、自己分析の結果に納得感がある」と言う声もあります。

自分が何者かを知りたいと思っている人は、ぜひ梅田氏の自己分析法を試して下さい。きっと天職が見つかるはず。

『天職』

『天職(朝日新書)』(秋元康 著、鈴木おさむ 著、朝日新聞出版、2013年)

AKB48の総合プロデューサー秋元康氏と「SMAP×SMAP」「森田一義アワー 笑っていいとも! 」など数々の人気番組を担当した放送作家・鈴木おさむ氏が天職について語り尽くしています。

秋元氏は本著の中で、天職について以下のように語っています。

『天職』というのは後から分かるもの。辞めない事が『天職』の条件、10年後、20年後、毎日が楽しく過ごせていたらその職業が天職」

出典:『天職』(秋元康 著、鈴木おさむ 著、朝日新聞出版、2013年)

この他にも秋元氏と鈴木氏の仕事の哲学満載の本書は、天職とは何か悩んでいるすべての人におすすめです。

『天職の思考法』

『転職の思考法』(北野唯我 著、ダイヤモンド社、2018年)

ワンランク上のキャリアを目指す、就職活動サイト「ONE CAREER」の執行役員・北野唯我氏の初書籍。「一生食えて心から納得のいく仕事を見つける方法」が書かれています。発売からわずか2ヶ月で10万部のベストセラーになり、大きな反響を呼びました。

「仕事がなくなるかも」「自分の市場価値がわからない」「本当にやりたいことが見つからない」など多くの人が抱えているモヤモヤを、ストーリー形式で解決。転職活動を始める前の必読本です。

北野氏は転職で最も重要なことを以下のように述べています。

転職に必要なのは「情報」でも「スキル」でもなく、確かな「判断基準である」

出典:『転職の思考法』(北野唯我 著、ダイヤモンド社、2018年)

天職を探している人には、転職を考えている人も多いと思います。自分が何をしたくて、何ができるのか、どんな会社や仕事を選べばいいのかはこの本を読めば分かります。戦略を持って天職を見つけるための転職活動をしましょう。

 

 

天職とは何か、どうやって見つけるかを紹介してきました。好きな仕事をそのまま仕事にできれば、それに越したことはないでしょう。しかし、天職を見つけるためには自分との対話と体験から得る気付きが必要です。

理想や理屈だけで天職探しに迷うのはやめましょう。今の仕事に本気で取り組んだり、色々なことに挑戦するうちに、自分の天職が見えてくるはずです。まずは行動して経験を積むことから始めましょう。

最終更新日
2018.09.14

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