自分のために休む
2018.08.29

絶対定時退社する? カナダの休み方・働き方事情を解説

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BY mikamiazh

カナダの人たちは仕事について、人生を豊かにするための手段の一つと考えています。そのため、仕事よりも自分の人生や家族へ時間を割くことを大切にしています。カナダ人は仕事以外のことを生きがいにする生活をどのように実現しているのか、彼らの休み方・働き方を見ていきましょう。今回はカナダの休み方・働き方に関する制度も紹介します。

 

カナダ人は生きるために働くのでしっかり休む

多くのカナダ人にとって仕事は、あくまで人生の一部と考えられています。そのため、仕事よりも家族や自分の趣味や生きがいに力点を置いている人が多く存在します。ここでは仕事に重きを置かないカナダ人の働き方について紹介します。

労働時間よりも生産性を重視

カナダでの仕事の評価は何よりも成果や結果が全てです。生産性が重視されているため、勤務時間が短かったとしても仕事がこなせていれば評価されます。そのため、徹底的に無駄を省いた働き方をしています。例えば、会議は15分程度で要点を確認するだけだったり、会議用の資料を用意せずに行ったりすることで、効率化を図っています。

 

休みや定時以降の過ごし方

定時以降や週末になると、家族や友人との時間を楽しんだり、趣味などの活動にいそしんだりします。週末には友人や家族と集まってホームパーティーをしたり、一緒に少し遠出をしたりして過ごします。カナダ人にとって特に家族との時間の優先順位は高く、Booknet Canadaの調査によると、「レジャータイムの過ごし方の選択肢で上位2つに来るものは何か」という質問に対しては1番多くの人が「家族と過ごす」(27%)と答えています。

 

残業がほとんど無いため、自分の時間を大切にできる

カナダでは一般的に8~9時の間に始業します。1日の勤務は8時間で17~18時ごろに就業します。就業時間になると、多くの人はさっと退勤し、家族や自分のための時間を楽しみます。また、残業をしていると時間内に仕事をこなせない人、能力の低い人と周りから見られてしまうため、残業をすることはほとんどありません。

 

カナダの平均残業時間

カナダの連邦法では労働時間について以下のように規定されています。

  • 労働時間は1日8時間、週40時間を基準とする
  • 週1日は完全な休日を保障する
  • 通常の労働時間と残業を合わせた1週間の最大労働時間は48時間を上限とする

また、連邦法で仕事の形態によって変形労働時間制を取ることが認められています。変形労働時間制が認められている仕事の場合、1週間の上限時間を超えた分の勤務時間を他の日に勤務時間を短縮したり代休として振り替えることが、上司やマネージャーの指導の下に行われています。

こうしたフレキシブルな働き方により、カナダの平均の残業時間は月6.65時間に抑えられています。

 

仕事の割り振りは管理職の仕事

カナダでは仕事の責任がはっきりしていて、仕事の割り振りや人員のマネージメントは管理職の仕事として認識されています。そのため、担当の仕事が残業をしないとできないような場合に相談を受け、仕事の割り振りをするのも管理職の仕事のひとつです。時には仕事の担当者が残業できない事情があり、その分を他の人に割り振るということも管理職の判断で行われます。

 

カナダの休暇制度

カナダでは有給休暇や傷病休暇などの制度が整っています。ここでは、具体的にカナダ人の有給休暇の取得状況や有給休暇についてどう感じているのか、その他の休暇制度について説明します。

有給休暇の取得率は100%

カナダの有給休暇は現在勤めている企業に勤続している期間によって最低付与日数が法律で定められています。

  • 現在の企業に1年以上勤めている場合は最低2週間
  • 現在の企業に6年以上勤めている場合は最低3週間

エクスペディアが行った「2017 Expedia® Vacation Deprivation®」の調査によると、カナダの有給休暇の平均支給日数は19日と日本の平均支給日数の20日よりも少ないそうです。しかし、有給休暇の平均取得日数は17日と取得率は89.5%と、日本の平均取得日数10日、取得率50%を上回る結果でした。

カナダは日本よりも有給取得日数や取得率が高い状況ですが、エクスペディアの同調査ではカナダ人の53%が「長期休暇が不足している」と答えています。また、67%が「現在与えられている有給休暇日数は足りない」と答えています。

こうした与えられている有給休暇では日数が少ないと感じている人の中には、週末とつなげてなるべく長い長期休暇を取ったり、無給の休みを取ったりすることもあるそうです。

また、エクスペディアの調査によると、休暇を取得する際に罪悪感を持つか、という質問に対して、カナダ人の73%が「罪悪感を持たない」と答えています。一方の日本人は逆転して63%の人が「罪悪感を持つ」と答えています。

同調査によるとカナダ人にとっての長期休暇は健康とより良く生きるために必要不可欠なものであると言えるそうです。カナダ人は長期休暇から帰ってくると、ストレス解消になる(94%)、より幸せになる(95%)、より仕事に集中できる(95%)と答えています。

また、仕事中に次の長期休暇のことを夢見るか、という質問に対しては、2/3の人が「夢見る」と答え、実際に職場で計画を立てるという人も54%いました。カナダの人にとっては長期休暇が仕事の大きなモチベーションになっていることが伺えます。

 

その他の休暇制度

カナダでは有給休暇以外にも、様々な休暇制度があります。ここでは代表的な休暇制度をいくつかご紹介します。

  • Maternity Leave…出産休暇。カナダでは最大15週間の出産休暇が認められています。
  • Parental Leave…育児休暇ですが、この休暇は養子縁組の場合にも適用されます。期間は2種類あり、Standard parental benefitsの場合は最大35週間、Extended parental benefitsの場合は最大61週間の休暇を取ることができます。この休みの期間は夫婦どちらか1人が全ての期間を取得するか、または2人でこの期間を分け合って取得することができます。
  • Sick Leave…傷病休暇。体調不良で仕事を休むときは有給休暇ではなく、このSick Leaveを使用して休みます。また、会社によっては精神的な健康不良の場合も、このSick Leaveで仕事を休むことができるそうです。

こうした休暇は雇用保険によって給料が何割か補償されています。この雇用保険の補償は雇用保険プログラム(EIプログラム)に登録していれば、フリーランス(Self-employed)でも利用することができます。

また、上記以外の休みにも州や会社によって、独自の休暇を設定しているところもあります。

  • Family Day…カナダの東部のNew Brunswick州で2018年から施行された祝日。様々な形の家族・多様性を祝う日
  • Foundation Day…会社の創立記念日
  • Stressed-Out Day/Stress Leave…ストレス解消のための休暇

 

 

 

カナダの人たちの休み方の紹介は以上です。よく働き、よく休み、そして次の休みをモチベーションにまた働くというカナダ人の働き方・休み方は、メリハリをつけてワークライフバランスを作りたい方の参考になるのではないでしょうか。この記事がご自身の働き方・休み方を考えるための、きっかけになれば幸いです。

最終更新日
2018.08.31

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