自分らしく働く
2018.08.30

プロブロガー「あんちゃ」に聞く自分らしさの見つけ方【後編】

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BY 川村大和

Earth Labでは自分らしく働いているミレニアル世代の人を紹介しています。自分らしく働くためにはまず、「自分らしさ」を知る必要があります。

前編ではあんちゃさんが会社員からプロブロガーになったきっかけや価値観を共有できる仲間を見つけて活動の幅が広がっていったことをお伝えしました。

インタビュー後編では、あんちゃさんが情報発信をする中で、どうやって自分らしさを見つけていったかをお伝えします。

あんちゃさんプロフィール
プロブロガー・メディアディレクター。25歳で会社を辞めてブログで独立。月間50万人に読まれる『まじまじぱーてぃー』を運営。恋愛メディア『らぶりりーす』編集長も務める。2017年12月に自身のワークスタイルを著した『アソビくるう人生をきみに。好きなことを仕事にして、遊ぶように生きる人生戦略』をKADOKAWAより出版。メディア運営の他に、精神的に自立してお金を稼ぐ力を身につけるためのコミュニティ「あんちゃ&るってぃの“ヤるサロン”」を主催。多方面に活躍の場を広げている。

Twitter:あんちゃ/二拠点生活

 

自分らしさとはなにか

―あんちゃさんが思う自分らしさは何ですか?

自分らしさって抽象的で、どう解釈するか悩んだんですけど……。私は得意なことや魅力などの「自分の強み」と苦手なことやダメな部分などの「自分の弱み」を両方を知っていることかなと思います。

 

―あんちゃさんの強みは?

人の気持ちを、死ぬほど考えられることだと思います。強みも弱みも表裏一体なんですけど、人に共感できる力が高いのは、ブログとか文章を書く上で、すごく役に立っているなと。

会社員時代は「これを言ったら嫌な思いするかな」とか、必要以上に相手の気持ちを考えていました。自分の意見を言えなかった経験があります。自分の能力も使い方次第で強みにも弱みにもなりますね。

 

―自分を活かせる場所を探すのが大事なんですね。

自分の能力を活かせる環境を作る、もしくは見つけるっていうことは、めちゃくちゃ大事です。ブログをやっていなかったら、おそらく私の共感力はずっとダメな部分で使われていたと思います。文章を書いてからやっと活かせるようになりました。

 

―あんちゃさんはブログを書き続けるうちに「自分らしさ」に気づけたんじゃないかと思います。ご自身ではどう思いますか?

それは間違いなくあります。自分が周りに対してどういう能力や価値を発揮できるかっていうのは、発信しないとわからないことだったので。

「自分のこういうところがいいかな」と思っていた部分が、いざ外に出してみたらあまり大したことなかったり。反対に、「自分のこういうところがダメだな」と思っていた部分を外に出してみたら、意外と必要とされていたり。とにかく、自分をさらけ出してみないと分からないということを、ブログを書いていて気づきました。

 

―発信をしてみて、思ったより反応が良かったことはなんですか?

下ネタですかね(笑) 元々ブログを書き始めたときは、下ネタを書こうと思ってなくて。真面目な記事や本の紹介とか書いていたんですけど、そんなに反応が良くなかったんですよね。

真面目な記事は必要とされないのかと思い方向転換。そのとき浮かんだのが下ネタです。面白ネタというかネタっぽい記事を書いてみようかって。それで書いたのが『《18禁の館》「熱海秘宝館」に女1人で潜入してきた』っていう記事だったんですけど、それがドカンと読まれました。

女性で性の話とか下ネタを堂々と言える人はなかなかいなかったんだなと思います。それで、「これは私にしかできないことなんだ」と書いてから気づきました。この発見が、恋愛メディア「らぶりりーす」の運営につながりました。

 

―ブログ開設当初は、書評記事が多かったとお見受けしました。本を読んでインプットをする中で、世界が広がった経験はありますか?

自分の知らない考え方や価値観、生き方などを知るには、本はすごくいいツールだと思いますが、本を読んで自分の人生が変わったことはあまりないですね。ただ、自分の思考には影響を与えてるかなと思います。本を読んで思考して、自分が動いたことで、今のライフスタイルにつながっているので。

本は人生を変えるためのツールというよりかは、人生を変えるための思考につながるツール。考え方の基盤を作るための材料といった感じでしたね。

昔から本を読むのは結構好きでした。ただ、いくら読んでも自分が動かないと全然意味がないなと思ってます。読んで満足しただけじゃ会社に通い続ける生活は変わらなかったし。

 

―会社員時代に読んだ本よりも、ブロガー時代に読んだ本が自分の血肉になっている感じはありますか?

というよりも、 昔読んだ本で一応納得していたことが、行動したことによって、より一層腑に落ちたという感覚です。「あの本の著者はこれをいいたかったのか!」と、行動してからより深く理解できました。

 

 

20代が抱えている働き方の悩みについて

―ブログは下ネタや性のことを語る他に『20代のキャリア論』も発信していますよね。若い世代のキャリアについて気が付いたことはありますか?

意外とみんなも「働き方これでいいのかな」って悩んでいるんだなって気が付きました。みんなやっぱり、なんとなく就活して正社員にならなきゃいけないもんだって思ってる。

「楽しくないけど生きるために働かなきゃ」みたいな考え方の人が多くて……。キャリアについてブログを書いていたら、「楽しんで働きたいけどどうしたらいい?」という相談が来るようになりました。我慢しながら働いている人たちも、できることなら楽しめる働き方を見つけたいって人が多いです。

たとえば「会社を辞めたいけど反対されます」とか周りに相談できないから、私に相談してくる人が多かったですね。ガンガン働きたいという女性も人が増えています。子育てと両立しながら、自分の好きな仕事をしたいという相談もありました。

 

―悩みを抱える人にはどういうアドバイスをしていましたか?

基本的にアドバイスというか、答えを提示することをしないんですよね。私はただ相手に質問していくことが多いです。相談者が、自分で答えを見つけたり、自分で次のアクションを見つけたりできないと意味がないんです。こうすればいいとアドバイスされても、自分で腑に落ちなければやらないじゃないですか。次に進むための一歩は自分で見つけて欲しいと思っています。

 

―自問自答の手助けをしていたんですね

そうですね。自分ひとりではたどり着けない答えがあると思います。そういう部分でサポートできて良かったです。

 

―悩み相談は続けていますか?

今はもう、一人ひとり個別に相談していると時間がいくらあっても足りなくなってしまいました。20代のキャリアについては、コミュニティ(オンラインサロン)を作る方向にシフトしました。

 

―運営しているコミュニティについて教えて下さい

プロ無職のるってぃさんと「あんちゃ&るってぃの“ヤるサロン”」を運営しています。20代の人たちが「個人で自立する力をつける」っていうところが一番の目的です。具体的に何をしてるのかって言うと、私は特に何もしていません(笑)

基本的にメンバーに自分で動いてもらうコミュニティです。ブログのアクセスを伸ばしたいという人はアクセスを伸ばすための部活を作ったり、自分たちでイベントを企画したり。メンバーから「発信力を上げる合宿をやろうぜ」って企画も上がったりもして。自主的に動く場所と一緒に活動する仲間を提供しています。

デザインやブログ、マネタイズ、プログラミングなど、独立に必要なWebスキルをお互いに教え合っていますね。仕事の依頼もあります。

 

―場を提供することで、自分たちで動きたい人が集まるんですね。

私が「こういう企画やりたい」と意見を投げることはあります。ただ、私からこれやってあれやってと指示することはないですね。トップダウンではなく同じ目線で活動してます。

現在200人以上のメンバーがいて、バックグランドや専門的なスキルも様々です。働き方について悩みを抱えている人は一緒に活動するうちに、自由に働くためのヒントを見つけられるようになるはずです。

 

 

情報を発信するために必要なこと

―ブログで食べていくということに限らず、「発信し続ける」ことが自分らしさの発見につながると思います。発信し続けるためには何が必要でしょうか?

書いたこと、発信したことがない人は、まずは習慣づくりが必要だと思います。私もブログを書いたことがありませんでした。最初の一ヶ月は、会社にいきながら「何が何でも毎日1記事書いて出す」って決めて、義務だと決めて書き続けました。結果的に習慣化されてすごい良かったなぁって思ってます。やりたいかやりたくないかよりも、習慣化させる。感情抜きにして手を動かしてもらえたらいいですね。

発信をもっと面白くしていくために、積極的に外部に出して反応をもらうことやお金を生み出すことが必要かなと。やっぱり自分が発信したことで、人が何か思ったり、行動が変わったりしたらやりがいを感じると思うんですよね。そこから対価としてお金が生まれたら言うことないですね。そういう瞬間をなるべく早いうちに作って欲しいです。

 

―あんちゃさんは「みんな発信したらいいのに」って思いますか?

全人類やるべきです(笑)さらけ出すことで自分が自由になるんですよね。自分の思いとか内側に秘めていた考えとかって、発信して反応をもらえたら、「これ間違ってなかったんだ」と思えるし、「もっと自分に正直になっていいんだ」って思えるようになります。そういう意味でも自分を自由にするために、発信してほしいなと思います。

 

―発信することで自分らしさに気付けると思いますか?

思いますね。やっぱり言葉に出したことで 、「自分はこういうこと思っていたんだ」と気づけます。心の奥底で思っていても、確信していないことってたくさんありますよね。それをアウトプットすることで、実は「こういう自分もあったんだ! こういう思いを持ってたんだ」と自分で気づけるのではないでしょうか。それが自分にしかない体験とか、価値観とかにつながっていくのではないかと思います。

 

 

 

あんちゃさんの自分らしさの見つけ方を紹介してきました。情報発信を続ける中で、自分が思っていることを言語化して、できることややりたいことを見つけて、活動の幅をどんどん広げていっています。

もし、自分の「好き」を仕事にするためには、まず情報発信をしてみてはいかがでしょうか。情報発信の中で、自分は何が好きなのか、何ができるのかを見つけられると思います。

 

最終更新日
2018.09.13

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