自分らしく働く
2018.08.25

脱サラお笑いコンビ、プーケットマーケット:自分らしく生きること(2/2)

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BY くぼす

1980年〜1999年生まれの人は、ミレニアル世代と呼ばれています。ミレニアル世代は、「すぐ会社を辞める」「複数の仕事をしたがる」という特徴があると言われています。

今回は、元公務員と元プログラマという異色の経歴を持つお笑いコンビ、プーケットマーケットさんのインタビュー後編をお届けします。

前編では、芸人になる前の働き方や芸人になるきっかけをお届けしました。後編では、芸人になってからの心境や、今後に向けた取り組みについて語ってもらいました。また、新しい挑戦に踏み切れない人への熱いメッセージは必見です!

芸人になった、今の状況について

-この間、日本テレビ「ニノさん」に出演されていましたね。芸人になられた当初から、状況は変わりましたか?

ひだ:仕事を辞めてからだと、5・6年になります。昔一緒に働いていた人に、月刊公民館で3ヶ月間連載しますよ、と伝えたところ、すげぇな! と言われましたね。給料面で言うと、実は公務員時代と変わってないんですよ。公務員は年齢とともに給与が上がっていくシステムなんです。最初の基本給は、周囲の会社員よりも結構安いんです。

いの:プログラマのときの方が給料は多かったですね。残業も多かったんで。年収500万ぐらいはいってたかも。でも、今思うと自分の時間がなかった。お金を稼げても、使うことがなかったし。今の方が稼ぎは減ったけど、ある意味豊かになっていると思います。

-やりたいことをやる、が一番いいですよね。では、芸人になって一番辛かったことを教えてください。

いの:今のコンビになる前、先輩が相方だったんです。お笑い始めた時、自分は本当に面白くなかったんです。

ひだ:本当にね(笑)

いの:その相方の先輩は、ツッコミが達者だったんです。その方と舞台に立つと、笑いが取れるようになったんですね。でも一人で舞台に立ってスベると、自分の存在価値って何なんだろうと思うんですよね。当時の相方は最初優しかったんで続けられていたんですが、時間が経つにつれてその人のことが嫌いになっていきました。一緒にいるのがめちゃくちゃ辛くて。本当に辛いのは人間関係なんだな、と思いました。

ひだ:僕は、最近のテレビ収録でとちったことですね。その日は本当に寝付けませんでした。こういうその場その場の辛いことはありますが、芸人になってから本当に辛かったことってないですね。あ、親戚の集まりはちょっと苦痛かな。実家が鹿児島の種子島で、田舎なので親戚の集まりがあるんですね。集まった時に、「誰々の息子が芸人になったんだってよ」と話が広がるんです。そうすると素人のお笑いイジリが止まらない(笑)70歳のおじいちゃんとはセンスが被らなくて、笑いが通じないというか。ただ親戚の集まりには顔を出さないわけにはいかないんですよね。親のメンツもあるんで。「うちの子ニートだよ」より「うちの子芸人だよ」の方が親戚に及ぶダメージは大きいと思います。でも、幸せの範囲の辛さですね!

いの:僕の弟がニートなので、うちは「頑張ってるね」って言われるけど(笑)

芸人になって一番よかったこと

ひだ:結果がすぐ出ることじゃないですかね。公務員時代は、直接住民の方々と触れ合う仕事もあったんですが、間接的に住民の方に結果が届く仕事が割と多かったんです。直に手応えは感じにくかったし、給料に反映されるわけでもない。気が付けば例年通り終わっていた、ということが多かったです。お笑いだったら、ライブでウケた、順位が何位だった、オーディション受かってテレビに出演できる、という分かりやすさがやりがいに繋がっている感じがしますね。日々目標が立てやすいです。長期ビジョンももちろん必要なんですけどね。直近ではこれをやらなきゃ、という計画を立てやすいのが、楽しさにも繋がっています。

いの:僕は自分のことを社会不適合者だと思ってて。急に会議中居眠りとかしちゃうんですね。寝ていいやと思っているわけではないんですけど、会社員時代はそれで自己嫌悪に陥ったりしていたことが多かったです。でも、今ではお笑い芸人だから、そういうことがあってもいいかと思えるようになりました。以前会議で寝たときは、笑って許してくれました。

ひだ:いい世界だよねぇ。もう芸人でしか生きていけないね。

いの:今はそう思える。でもまだ芸人で成功してないから何とも言えないけど。

ひだ:いや、言えるでしょ。こんな、服着れるんだから(笑)

水色のストライプに黄緑の花柄スーツ

スーツの生地はいのうちさんチョイス

過去の経験が新しい仕事に繋がる

-過去の経験が仕事に繋がった、というエピソードを教えてください。

ひだ:月刊公民館の連載の他に、コミュシルというWebサイトで「お役所ご飯」というのを連載しています。趣味でいろんな役所の食堂でご飯を食べていたのが仕事に繋がりました。他にやっている人がいないので。これは元公務員がやるから引きがあるのかな、と思っています。経歴が活かせていますね。

いの:ちなみにこのコミュシルの仕事は、僕のプログラマ時代の知り合い繋がりから頂きました。その方が、サイトを運営していたんです。

ひだ:まさに二人の過去の経歴から繋がった仕事なんです。

いの:今アルバイトでプログラムを作っているんですけど、プログラマとして仕事していたときよりも上達したな、という感覚があります。自分たちのホームページやアプリを作っていると、不思議と前よりも上手く作れているんじゃないか、と思います。

ひだ:プーケットマーケットのホームページも彼が作ったんです。いのうちはプログラムに限らず、機械に強いとイメージ付いていて、先輩の芸人さんが困ったときに彼を頼ることがありますね。

いの:IT業界にいたら機械に強いのは普通だけど、今では強みになっています。

次に繋げるために継続してやっていること

考え中のプーケットマーケット。

-ゲームの配信や、ホームページで自作ゲームの公開をされていますが、他に積極的に取り組んでいることはありますか?

ひだ:「テテテ」ツイートじゃない?

いの:ここ1ヶ月ぐらいやってるね。


ひだ:継続してやれば何かに繋がるんじゃないかと思っています。陽気な感じで、毎日配信してます。あとは、僕個人ではドラゴンクエストの生配信をやっています。ゲームが本当に大好きで、ゲームと一緒に育ってきました。ゲームが仕事につながればいいなと思っています。ゲーム好きと元公務員が武器になりうるのではないかな、と。お堅い単語をお笑いに寄せるような使い方をして、アピールしていこうと思っています。

いの:僕は、密かに同人サークルに参加して、バーチャルユーチューバーのお手伝いをしているんです。お笑いの先輩がプログラム作れる人を探していたので、紹介してもらいました。今まで同人サークルのような世界に触れたことがなかったんですね。自分の世界を広げるきっかけが増えている気がします。前の経験が本当に活きているんですね。それがなければ呼ばれなかっただろうし、人との繋がりもできなかっただろうな、と思います。

ひだ:芸人は本当にいっぱいいるので。差別化していくには、この特殊な職歴が活かせるのかなと思っています。

いの:養成所のときは全然表に出していなかったんです。

ひだ:最近オーディションとかで「変わったもの」を求められることが増えているんです。それで自分の中で人とは違う、変わった部分って何だろう、と考えたところ、自分たちの職歴や好きなものに行き着きました。

いの:後付けなんですけど、プログラマを辞めた時、変わっている何かが欲しいと思ってお笑いを始めた気がします。いくら資格とっても、周りのプログラマと何が違うのかなと、と。皆は資格で自分が何ができるかをアピールするんでしょうけど、自分は資格が個性になっていない気がしました。

ひだ:あと続けていることとしては、大谷翔平と自分を比べるツイートを連載のような感じで相方がやっています! 見てあげてください。

いの:大谷翔平が活躍した瞬間にツイートしています。ちなみに大谷選手とは縁もゆかりもありません(笑)。

新しい挑戦に踏み切れない人へメッセージ

いの:やりたいことをやるのは大事だと思います。ですが、嫌なものからちゃんと逃げることも大事だと感じるんです。前の相方と解散したいな、と思いつつも結局1年ぐらい続けていた時期がありました。その時間は無駄だったな、と思います。人生は1度きりなので、無駄を無くした方がいいですね。

ひだ:踏み切れない人は、いろんな理由をつけていると思うんです。給料だったり、職場の人間関係や環境だったり。でも本当の理由は、9割は「世間体」なのではないかな。世間体を気にして動けない、ということに気付いたら勝ちだと思います。僕も実際そうだったんです。辞めてどうなる、という不安よりは、辞めたということがどう見られるかを考えている。「周りの人って、自分がどうなったって1月も経てば気にしてないよな」と思えたら、やりたいことに進めるのでないかと思います。「世間体です!」ということをいつも飲み屋で同級生に言っています(笑)

いのうちさん。汗が止まりません。

おまけ:豊島区民の皆様へ

JR池袋駅東口の無料Wi-Fiなんですけども、非常に電波が弱いです。大変申し訳ありません。

豊島区に替わって謝罪するひだかさん

豊島区に替わって謝罪。

 

プーケットマーケットさんのインタビュー後編をお届けしました。お二人のインタビューから、以前働いていたときよりも充実した活動ができているんだな、と感じました。過去の経験を新たな活動に繋げるのも、ミレニアル世代の特徴なのではないでしょうか。

人生は1度きり。世間体なんて気にせず、やりたいことをやって自分らしく生きたいですね!

最終更新日
2018.08.29

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