自分らしく働く
2018.10.03

カタチにするために、学んでスキルを高め続ける-歌手ルシュカさんインタビュー前編

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BY Philly

自分らしく生きるためには、人生の大部分を占める「仕事」を楽しむことが大事。人生は一度きりなので、好きなように仕事をしたいものです。

 

Earth Labでは、ミレニアル世代(1980〜1999年生まれ)に向けて働くことに関するさまざまな価値観をお届けしています。

今回インタビューをしたのは、歌手や製菓、英語の情報発信など幅広い分野で活動されているルシュカさん。自分らしさを認識する重要性や複数の仕事をこなす上で大切にしていることをお聞きしました。

ルシュカさんプロフィール

ニコニコ動画で、ボーカロイド等の曲を英語に訳して歌唱した動画で人気を博す。現在、TVドラマやアニメ、映画の劇伴歌唱を行なっている。2018年9月現在、Voicyのチャンネル「スポニチ公式ニュース」「英語をまなばナイト」でパーソナリティを務める。趣味が高じて、製菓製パンも仕事にしている。お手製のお菓子と珈琲を振舞うイベント「ルシュカフェ」を定期開催。

Twitter:@luschka_nico

Blog:Lusch Cafe

多岐にわたる現在の活動|「自分のスキル」を把握し、高める

-現在の活動内容を教えてください。

現在は、ドラマやアニメの劇伴歌(サウンドトラック)の歌唱依頼を受けて歌うことが多いです。EGOISTなど、他アーティストさんの英語歌唱指導もしています。その他、自主企画イベント「ルシュカフェ」を開催したり、Voicyでパーソナリティーをやったり、たまに他アーティストさんの鍵盤サポートもしています。ちなみに平日は普通に営業職で働いてます。

 

-Twitterのアイコンをみると、お菓子作りの印象が強いのですが……お菓子作りはいつ頃から始められたのでしょうか。何か学校に通っていたのでしょうか?

お菓子作りを始めて、今(2018年9月)で4年ぐらいになります。4年前、ふとお菓子作りにはまった時期がありまして(笑)Twitterへの投稿がきっかけで、雑誌の取材を受けることになりました。その当時はただの趣味だったので勉強はしていませんでした。ですが、取材をきっかけに「もっと勉強しよう」と思って、製菓学校に通い始めました。それまで、専門的に勉強をしていた訳ではなかったです。

 

-ルシュカフェを始めた経緯は?

「ルシュカフェ」というコーナー名で1年間雑誌の連載をやっていました。雑誌の連載が終わるときに、担当者の方が「実店舗出して欲しいです」と言ってくださって。もともとそんなつもりはなかったんですけど、まずはイベントとしてルシュカフェを始めることにしました。

 

-ゆくゆくは実店舗を持つことを考えていますか?

いつかは、ですね。今はやりたいことがいっぱいあるので。歌もですし、Voicyも頑張っていきたいです。

 

-では、Voicyを始められたきっかけは?

Voicyの企画で、ニュースを読むパーソナリティを募集していたので、応募をしました。審査に受かったので、現在は毎週月曜日のスポニチニュース公式パーソナリティを担当しています。

その後Voicyの方が「個人チャンネルを持ちたいですか」と打診をしてくれました。「やりたい! 」と返事をしてから、内容を考えたんですが、その当時は英語のチャンネルが少なかったこと、また、Voicyのリスナー層がビジネス・IT寄りということから、このメディアで自分が新しいチャンネルを開くなら英語が良いだろう、と。

 

-Voicyでは審査があったとのことですが、歌とは違う「声」の仕事にも興味があったのでしょうか?

歌ばっかり歌ってきたので、喋っている声も残したいなと去年から思っていました。そこで闇雲にナレーションに関するオーディションを受けてみたんですけど、全然受からなくて。「勉強しなきゃダメだな」と思って、ナレーションスクールに通いました。

 

-製菓学校だけでなくナレーションスクールにも通われていたんですか! すでに持っているスキルをさらに高める努力をずっとされているんですね。

 

差別化で、可能性を広げる

-英語は、「グローバル」という言葉とよくセットで使われます。英語やグローバルについて感じていることはありますか?

英語はできるに越したことはないと思います。Voicyで日本マイクロソフトの澤円さんが配信している番組があるんですけど、その番組内で「英語で検索した時と日本語で検索した時で得られる文献数は、15万倍違う可能性がある。だからこそ英語ができた方が世界が広がる。」と澤さんがおっしゃっていました。確かにその通りだな、と。

 

-Voicyで「帰国子女ではない」とおっしゃっていましたが、どのように英語は学ばれたのでしょうか?

母親が帰国子女で、英語を教えてくれる人がいる環境で育ったというのも、英語の勉強を続けられた理由かもしれません。

 

-英語ができたからこそ世界が広がった、という経験はありますか?

芸大生のころ、ニコニコ動画に歌を投稿し始めたのですが、無作為に動画を上げて埋もれていくのはもったいないと思って、自分にしかできないことは何かと考えた上で、英語で歌うようになりました。すると、次第にランキングにも載るようになって、それがきっかけで仕事をいただけるようにまでなりました。

英語という、他の人があまり手をつけていなかった分野に身を投じたことで、周りとの差別化が測れ、可能性が広がったのかなぁと思います。

 

-どうやって差別化するための武器を見つけられたんですか?

私は大学ではもう少しアカデミック寄りな音楽をやっていたんですが、アカデミックにしろ、ネットのようなエンタメにしろ、「文脈にきちんと乗っかった上で新しいものを生み出す」ということがすごく大事だと思ったんです。

新しいものを生み出す、というのは端的に言えば「人と違うことをする」だと思うんですけど、「ちゃんと文脈に乗っかっている」というのが前提にないといけないと私は思っていて。ニコニコ動画では、たくさんの人が、めいめいボーカロイドの曲をカバーしている。もちろん歌声というのはその人だけが持っているものではありますが、それだけでは「人と違う」要素としては弱い。中には歌声一本で差別化できる方もいらっしゃいますが、少なくとも私はそうではないと思い、もう一つの要素として「英語」を取り入れました。

でも、「人と違うことをしたいから英語で歌う」ではダメなんです。好きな曲があって、その曲への愛があって、そこに自分なりの解釈として英詞を嵌める。ニコニコ動画は二次創作が盛んなメディアですから、「これが私の(オリジナル作品への敬意を込めた)二次創作です」という提示をしないといけない。文脈を無視して、利己的に創り出されたものは、視聴者にもその打算性に気づかれて、見向きされないと思います。

文脈を読み解く、というのは差別化にあたって大事な要素だと考えています。

 

やるからにはトップを目指す、そのためには研究を欠かさない

-ルシュカフェでは、お客さんの反応を直接見ることができますが、Voicyだと間接的なコメントで反応を知ることができます。その相違点からの学びはありますか?

ルシュカフェは、私のことを知っていて、私に興味を持ってくれている方がお客さんなので、ある程度自分が好きなもの、食べたいものを作っても喜んでくださるんです。

一方Voicyは、恐らく視聴者の大半がルシュカのことを知りません。この方たちが最初の10秒ぐらいを聞いて残ってくれるかどうかが一番の勝負ですね。

面白かった回は視聴数が伸びるし、シェア数も多くなる。結果が数字に顕著に現れるんです。毎週聞いています、と仰ってくださる方も増えていて喜ばしい限りではありますが、ルシュカフェのように100%ホームという感覚はまだないですね。

 

-最初の掴みが大事ということで、気をつけていることはありますか?

Voicyでは、タイトルの後に番組説明、最初にキャッチーな話題を話します。個人的な趣味の話は最後の方に持っていきますね。知らない番組を聴いたとして、最初から内輪ノリを出されたら、もう2度と聴かないと思うんですよね。最初の頃はそのルール完全無視で、変な声でタイトルコールをしたり初見バイバイな行為をしてたんですが(笑)

また、ネタ探しのためにVoicyの番組・コメント研究はしています。1位から10位の番組を聴いたり、その番組に対するコメントを見て、Voicyユーザの興味関心を調査しています。多くの人が興味関心を持っている題材を打ち出していかないと、埋もれていくと思っています。やるからにはTOP10を狙いたいです。

 

 

ニコニコ動画への歌唱動画投稿と芸大での経験の対比から、「差別化」という武器を手に入れたルシュカさん。ルシュカフェやVoicyといった、経路の違う仕事での経験や学びから、戦略的にコンテンツを生み出されています。

インタビュー後編では、新しい挑戦への第一歩を踏み出すための考え方についてルシュカさんにお伺いしました。お楽しみに。

最終更新日
2018.10.02

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