ミレニアル世代とは、1980年〜1999年生まれの人を指します。働き方改革法案が2018年6月に成立し、働き方が変化する真っ只中にいる世代です。2018年以前から、フリーランスやノマドワーカーなど、多様な働き方が注目されています。「働き方」に焦点が当たっている近年ですが、働く理由の大元は生活費を稼ぐこと。では、そもそも働かなくても十分に生活していけるお金があったら、働きますか? それとも働かないですか? 本記事では、ミレニアル世代を対象にしたアンケート調査の結果をもとに、働くことについての真意を探ります。
調査内容
東京都で働くミレニアル世代を対象に、アンケートを実施しました。回答人数、年齢は以下の通りです。
年齢 | 人数 |
〜21 | 3 |
22〜24 | 13 |
25〜27 | 9 |
27〜30 | 3 |
合計 | 28名 |
質問内容
- もし、働かなくても十分に生活していけるお金があった場合、仕事をしますか
- もし、働かなくても十分に生活していけるお金があった場合、どのように暮らしますか
仕事はお金のためじゃない
わずかに「仕事をする」人が「仕事はしない」人の回答を上回りました。少し驚きの結果です。
一昔前の、大企業勤めが良しとされる年功序列の社会ではこのような結果は出なかったかもしれません。仕事から逃れられるならば、と「仕事はしない」と回答する人が多かったのではないでしょうか。近年は、内閣府の働き方改革をはじめとし、さまざまな働き方が認められる時代になってきています。そのため、仕事=つまらない、とイメージする人が減っているのではないかと思います。
お金があっても、仕事をする派「好きなことをする」
生活に十分なお金があったとしても、「仕事をする」と回答した人の意見をみてみましょう。どのように生活するかと尋ねたところ、「自分のための活動を仕事とする」人が多いようです。趣味や海外、といったワードも多く見受けられました。
仕事の時間を極限まで減らして、趣味にあてたいと思います(22歳)
会社に所属せず、自分や家族のために時間を使いたいです(22歳)
採算度外視でやりたいこと(仕事を興すことも、プライベートも)をやる(29歳)
世界中を旅してブログを書きながら生活する(22歳)
旅行など好きなことをしながらたまに働く(28歳)
好きな仕事をしながら、海外で過ごす(23歳)
旅をして世界の人の生き方をルポルタージュしたい(26歳)
働くてはならないときと同じような生活をします(23歳)
金銭感覚が狂わないように今まで通りの生活を心がける(27歳)
お金があったら、仕事はしない派「自然のため、動物のため」
生活に十分なお金があったら「仕事はしない」と回答した人に、どのように生活をするか、という質問をしました。自分のために暮らす人がいる一方、自然や動物のために暮らすという回答が得られました。
自分の好きなものを人に広める暮らしをしたい(24歳)
遊んで買い物をする(26歳)
永遠に引きこもる(28歳)
趣味に打ち込む(25歳)
趣味に勤しみながら静かに暮らす。ボランティアで社会貢献しながら、人との繋がりを大切にしていきたい(27歳)
自然と共生する(25歳)
自給自足生活(24歳)
里親ペットカフェを設立して、動物愛護したい(27歳)
本当にやりたいことの見つけ方
今、この記事を読んでいるあなたも、これらの質問に答えてみてください。
- もし、働かなくても十分に生活していけるお金があった場合、仕事をしますか
- もし、働かなくても十分に生活していけるお金があった場合、どのように暮らしますか
生活に必要なお金があっても、ミレニアル世代は仕事を続けたい人が多いようです。仕事をしたくないと回答した人の中にも、活動的に生活をする人がいます。今回のアンケート結果を受けて、私の中で何を「働く」とおくのか、興味深い疑問が生まれました。私は、この週末、この疑問の答えを考えてみようと思います。次回のミレニアル世代のアンケート調査もお楽しみに。