ミレニアル世代とは、1980年〜1999年生まれの人を指します。デジタル社会の現代において、活字を読んでいる人は減ってきているのではないでしょうか。私もミレニアル世代の1人ですが、年々読書量は少なくなっています。
今回は、ミレニアル世代を対象に現在の読書量や読書の中身についてアンケート調査を行いました。
目次
調査内容
東京都で働くミレニアル世代を対象に、アンケートを実施しました。回答人数、年齢は以下の通りです。
年齢 | 人数 |
〜21 | 3 |
22〜24 | 13 |
25〜27 | 9 |
27〜30 | 3 |
合計 | 28名 |
質問内容
- 普段、読書をしますか
- 動画配信サービス(YoutubeやNetflixなど)を週に1回以上利用しますか。
- 月に何冊ほど本を読みますか
- どこで本を読みますか
- よく読む本のジャンルを教えてください
本よりも動画サービスが根付いている
「あまり本は読まない」人が約40%
30%を超える、10名が「あまり本は読まない」と回答しました。「本は読まない」と答えた3.6%の人と合わせると約40%が本を読む習慣がないようです。紙媒体だけでなく、e-bookでも読書を楽しめるようになったとはいえ、本よりもSNSや動画視聴に割く時間が多くなっているのではないでしょうか。「毎日本を読む」と答えた人は0名でした。
本より動画配信サービス
「動画サービスを週に1回以上利用しますか? 」という問いに対する回答です。本を定期的に読む人が少ない一方、動画サービスを習慣的に利用する人は90%以上を占めました。アナログな媒体よりも、デジタル媒体に移行している様が伺えます。
過半数が月の読書量が0〜2冊
1ヶ月で何冊ほど本を読むかという質問に、過半数が0〜2(冊)と回答しました。冊数はそれほど多くないことが分かりました。ビジネスマンは日中仕事をしているため、読書に多くの時間を充てられません。24時間のうち、9時間が仕事、7時間が睡眠、3時間を食事や身支度とすると残りは5時間です。残業や家族との時間も加味すると、1日で読書に割く時間はあまりないように感じますね。
ちなみに、名門慶応義塾中等部に通う芦田愛菜さんの読書量は、年間300冊ほどだそうです。月で考えると、ひと月に25冊。見習いたいです。
スキマ時間を利用して自己成長に繋げる
読書の場所は、電車>自宅
読書の場所は、「電車」という回答がもっとも多く挙がりました。電車で携帯をいじっている人が多い一方、本を読んでいる人を見かけることも多いです。仕事で忙しい日々でも、うまくスキマの時間を活用していることが伺えます。そのほか、自宅やカフェの回答もある中、図書館と答えた人も2名いました。イマドキの「映える場所」ではありませんが、長時間でも無料で本が読めると考えると、とてもお得な場所ですよね。
小説やビジネス書が人気
本のジャンルは、小説とビジネス書が人気なようです。それぞれ11名の回答が得られました。小説は気軽に読み進めることができる点が人気の理由ではないでしょうか。ビジネス書の人気ぶりは、仕事に役立てられる知識を得たい人が多いことを示しています。対外的なビジネスマンであれば、話題の作品は読んでおくといいと思います。取引先とのふとした会話で、本の話になることもあり得ます。自分なりの感想を述べると、教養を身につけているというアピールになります。
自己啓発と回答したのは2名、実用書・歴史/新書と回答したのは1名ずつでした。
読書の効果を解説
アンケート結果を基に、読書頻度や場所が分かりました。本を読んでいる人と読まない人に、何か違いは生まれるのでしょうか。本章では、読書によるメリットと、読書と仕事の関係を紹介します。
本を読んで得られるメリット
本を読むと、以下のような効果が期待できます。
- 知識が増える
- 読解力が高くなる
- 想像力が豊かになる
- コミュニケーションに活かせる
本は、あなた自身をさまざまな世界に連れていってくれます。当たり前ですが、本には写真や動画のイメージがほとんどありません。小説の場合は、作家の言葉巧みな表現を基に想像を膨らませます。私たちは読書中、単語や文章を読み解いて頭の中でイメージを創る作業を、自然と行なっているのです。ビジネス書の場合も、本にある表現を理解しようと頭を働かせているはずです。
読書はコミュニケーションにも役立ちます。本で得た知識を使って自分の意見を述べたり、想像力を用いて相手の立場を推し量ったりすることができます。
デキル人ほど本を読んでいる
財団法人 出版文化産業振興財団が『現代人の読書実態調査』を発表しました。中高生 1,239 人と成人 1,550 人の2グループを対象に、読書に関する実態や意識を調査しました。1ヶ月の読書量と年収の関係をまとめたデータによると、年収の高い人ほど本を読む傾向があるようです。
マイクロソフト創設者のビル・ゲイツ氏は、最低でも1日に30分ほど読書の時間を設けていたようです。ホリエモンこと堀江貴文氏も、収監中に1,000冊も本を読んでいたそうです。本をたくさん読めば、必ずしも年収が高くなるという訳ではありません。しかし、自分の知見が広がることは間違いないでしょう。いつもと違う分野の本にも手を出してみれば、意外なところでひらめきがあるかもしれません。
SNSや動画サービスの普及で、ミレニアル世代には読書以外の娯楽選択肢が増えているのだと感じます。しかし、無駄な読書はないはずです。通勤時間や寝る前の10分など、わずかなスキマ時間の有効活用から、始めてみようと思います。