ミレニアル世代の明確な定義はありませんが、1980年から1999年生まれの人を指すことが多いです。この記事を書いている私も、ミレニアル世代の一人です。私たちは、現代の生活基盤となっている、スマホやインターネットなどのテクノロジーと共に育ちました。
私たちミレニアル世代の人生は、テクノロジーによって左右されたといっても過言ではないと思います。今回は、普段の生活におけるスマホの利用率や、スマホやタブレットなどのテクノロジーでの生活の変化についてアンケート調査を行いました。
調査内容
ランサーズ、クラウドワークスに登録しているミレニアル世代を対象に、アンケートを実施しました。男女別の回答者人数は以下の通りです。
ランサーズ | クラウドワークス | |
男 | 14 | 16 |
女 | 9 | 23 |
合計 | 23 | 39 |
ランサーズとクラウドワークを合わせて62人に回答してもらいました。また、年齢の分布を以下に示します。
年齢 | ランサーズ | クラウドワークス |
~25歳 | 4 | 5 |
26~30歳 | 13 | 13 |
31~35歳 | 6 | 21 |
質問内容
- お風呂の中でスマホを使いますか。
- 家族や友人と食事中、スマホを使いますか。
- スマートフォンの使用頻度を減らしたいと思いますか。
- テクノロジーの発達により、人生が変わったと思いますか。(テクノロジーが発達していなかったら、今の生き方、働き方はできていない)
「ミレニアル世代=スマホの使いすぎ」は間違い
ミレニアル世代の70%以上は、「お風呂でスマホを使わない」と回答しました。女性の方が長風呂をするのでお風呂の中でスマホを使う人が多いのでは、と思っていました。実際に「使う」と回答した人の男女別数を見ると、差がありませんでした。
では、次は食事中にスマホを使うかを見てみましょう。
家族や友人と食事中にスマホを使う人は35%と、それほど多くはないようです。また、今回の調査では男女差や年齢差による、使用の有無の差は見られませんでした。きちんとTPOをわきまえてスマホを使うよう、気を付けている人もいるのではないでしょうか。
ここまでの調査では、お風呂や食事中といった場面でスマホを使う人は少ないということが分かりました。では、続いて本人が自分のスマホの使用率についてどう思っているかをチェックします。
ほぼ半数に近い人が、「スマホの使用頻度を減らしたい」と思っていることが分かりました。お風呂や食事中で使っていなくとも、なぜ減らしたいと思うのでしょうか。使用頻度を減らしたいと思っている人の回答コメントをいくつかピックアップしました。
既に視力が悪いのでこれ以上悪くしたくない。スマホに依存しているので治したい
女性 20歳 学生
気付くとスマホでSNSをチェックしている時間が長いので、少し依存気味な気がしているので減らしたいです。
女性 32歳 主婦
毎日長時間スマホを使うと目が悪くなるから。
男性 35歳 自営業
目が悪くなる、首が痛くなるという体への悪影響から、スマホを使う頻度を減らしたいという回答が多かったです。また、SNS依存症気味であることを自覚している人が複数いたのも特徴的でした。
では、スマホの使用頻度を減らしたいとは思わない人のコメントも見てみましょう。
スマホを使用するのは最低限の連絡のみ。そもそもの使用頻度は高くないと思うからです。
女性 27歳 会社員
情報源がスマホであるため、使用頻度を減らすと、欲しい情報を得にくくなるからです。
男性 29歳 会社員
普段外でスマホを見ながら歩いている人を見て自分はやめようと気をつけているため。
男性 25歳 会社員
回答コメントで顕著だったのは、すでに使用頻度を適切に調整できている人が多いということ。
無意識にスマホに手が伸びてしまう人も中にはいましたが、割合としては自分で適切に使用頻度を調整できている人が多いという結果になりました。
テクノロジーは間違いなく私たちの人生を変えた
回答数 | 割合 | |
変わった | 60 | 97% |
変わっていない | 2 | 3% |
スマホに限らず、テクノロジーの発展により、大半の人が「人生が変わった」と回答しました。私自身も、テクノロジーで間違いなく人生が変わりました。小学校、中学校時代はずっと音楽にのめり込んでいましたが、高校でITの面白さに出会いました。ITシステムの発展をずっと気にしていたからこそ、今IT企業で働いているのだと思います。
では、回答者のコメントを紹介します。
日常で調べたいことや疑問に思ったことを、すぐにスマホで調べる癖がつきました。その場で解決出来てスッキリしますが、記憶する力が落ちてきている気がします。いつでも調べられる環境にあるから、最初から覚えようとしていないのかもしれません。同じことを何度も調べてしまうことがあります。
女性 27歳 会社員
ガラケーからスマホへの移行によって、携帯電話というものに対しての役割が変化してきたように思います。
通話中心であったのが、LINEばかりになり、直接の声をほとんど日常生活において、聞かなくなってきた気がしています。男性 29歳 会社員
学生時代、インターネットの掲示板を見るのにハマり、それで勉強が疎かになりました。その事で、第一志望の大学に落ち、第二志望の大学に行く事になりました。当時本当にそのサイトにハマっていたので、もし、それがなければ今頃第一志望の大学に入ってまた今とは違った人生を歩んでいたのではないか、と時々考えてしまいます。
女性 28歳 主婦
スマホができたことで、ネットで仕事を探したり、副業でお小遣い稼ぎができたりするようになりました。
方向音痴なので、今いる場所から立体地図でナビしてくれるのも助かります。
ニュースや電車の遅延など、いろんな情報がリアルタイムで知れるようになりました。女性 27歳 その他
一人ひとりのコメントがとても興味深いですね。分からないことをすぐ調べられたり、スマホ一つでスケジュールやノート替わりになるので荷物が減ったり、ポジティブな内容がありました。ただ、2番目のコメントのようにネガティブな内容もちらほら見受けられました。
ミレニアル世代は、高校・大学進学、就職など人生における重要な選択を迫られる場面でテクノロジーの影響を受けました。ベビーブーマー世代とは大きく違った人生選択をしてきたのだと感じています。私たちミレニアル世代は、働き方改革や社会保障制度、日本国内の労働生産性低下などの諸問題と真っ正面からぶつからなければなりません。適切にテクノロジーを利用して、自分らしく生きていけるようになりたいですね。