ミレニアル世代とは、1982〜1996年生まれの人を指します。デジタルネイティブ世代、ゆとり世代、逃げられない世代など、さまざまな呼ばれ方をします。「ミレニアル世代」と一括りにされるのは、テクノロジーの発展と共に育ち、ゆとり教育という国の制度に振り回されたので、親世代(ベビーブーマー世代)とはまったく異なる価値観を持っているからだと思います。かくいう私もミレニアル世代の一人です。
会社生活に関わる記事では、ミレニアル世代は「忍耐力がない」「すぐ辞める」と言われがち。とかくマイナスイメージが先行していると思います。今回は、生きていく中で大事な「休み」に関する調査を行いました。「休み方改革」という取り組みを政府が推進していることもあり、しっかりと休めている人が多いのでしょうか。また、仕事にいい影響を与えられる休み方とは?
目次
調査内容
ランサーズに登録しているミレニアル世代を対象に、アンケートを実施しました。回答者の基本情報は以下の通りです。
人数 | |
男性 | 14 |
女性 | 9 |
年齢 | 人数 |
~25歳 | 4 |
26~30歳 | 13 |
31~35歳 | 6 |
今回、以下の内容を質問しました。
- 休みの日は何をしていますか。(複数回答)
- 仕事とプライベートの切り替えができていますか。
- もっと休みの日を増やして欲しいですか。
- 仕事にいい影響を与えられるような休み方ができていますか。(自由記述)
休みの日の過ごし方
回答数 | 割合 | |
ショッピング | 11 | 47.8% |
その他 | 11 | 47.8% |
寝る | 9 | 39.1% |
映画鑑賞(自宅) | 6 | 26.1% |
映画鑑賞(外出) | 4 | 17.4% |
読書 | 3 | 13.0% |
ドライブ | 2 | 8.7% |
仕事に関する勉強 | 1 | 4.3% |
散歩 | 1 | 4.3% |
DIY | 0 | 0% |
カラオケ | 0 | 0% |
その他の回答は以下の通りです。
- 釣り
- ジム
- 日帰り旅行
- ネットサーフィン
- 家事・育児
ショッピングが一番多い結果になりました。個人的には、外に出ずに家でゴロゴロする人が多いと思っていましたが、ショッピングよりは多くない結果になりました。また、映画鑑賞が外出よりも自宅の方が多いのは、時代の流れを感じます。NetflixやAmazon Prime Videoが登場したことで、家から一歩も出ずに映画を楽しめるようになりました。
みなさん休日の過ごし方はそれぞれですが、仕事とプライベートの切り替えはうまくできているのでしょうか。
休みの日は仕事のことをできるだけ忘れる
半数以上の人が、仕事とプライベートの切り替えができていると回答しました。では、切り替えができている人のコメントを見てみましょう。
家族間で、家庭にいる間は仕事の話をしないという暗黙のルールがあり、私もつい最近まで働いていたのですが、話さない方が思い出さなくて済むし、何より家族の事に集中できるので、リラックスでき、効率も良かったからです。
女性 28歳 主婦
仕事をしっかりやったあとは、ヨガやランニングなどで汗を流し常にリフレッシュして自分の時間を過ごすようにしている。
女性 22歳 会社員
職場以外で仕事のことは考えないように意識しているので、プライベートとの切り替えはきちんと出来ていると思います。
男性 26歳 会社員
家庭内でルールを決めたり、運動したり、意識的に仕事のことを忘れるようにしたりなど、積極的に仕事とプライベートを分けるようにしているのが伺えます。では、切り替えができていない人は、どうしてできていないのかを見てみましょう。
在職中は、業務時間外であってもクライアントや協力会社とのやりとりが多く、社用携帯は手放せない状態でした。
女性 26歳 無職
仕事中も育児のことを考えてしまうため。帰宅後どういう段取りで家事をこなし、育児をするかを毎日延々と考えてしまう。
女性 35歳 会社員
在宅で正社員として働いているため、自宅の一室が仕事部屋です。休みの日でも仕事部屋に入ることもあり、パソコンや仕事のデスクをみると仕事のことを考えてしまいます。そのため、切り替えはできていません。
女性 34歳 会社員
26歳女性の場合は、自分ではどうしようもできない状態ですね。社用携帯を持っていると、会社のことを忘れようと思っても電話が来たら仕事モードに切り替えないといけません。ちなみにこの方は旅行が好きで、日帰り旅行でうまくストレスを解消できているとのこと。
2番目の回答は、プライベートに仕事を持ち込むのではなく、仕事にプライベートを持ち込んでしまうパターンです。ミレニアル世代の働くママは増えているでしょう。仕事に育児、家事と子を持つ人は休む間がなさそうです。
ここでは、仕事とプライベートをうまく切り替えられている人が多いという結果が得られました。では、仕事に良い影響を与えられるような休み方ができているのでしょうか。
仕事に良い影響を与えられる休み方ができていない!
仕事とプライベートを切り替えられている人が65%だったのに対し、仕事にいい影響を与えられる休み方ができている人は48%と、減少してしまいました。仕事とプライベートの切り替えができているのに、仕事にいい影響を与えられていない人のコメントを見てみましょう。
どうしても、他日に自分の抱える仕事が溜まってしまうので、効果的な有給が取れているかというと、何とも言えません。
男性 26歳 会社員
自分では、できていないと感じています。
テレビを見たり、仕事に全く関係のない本を読んだりと、特に影響のない休み方なので、休みに資格勉強をするなどした方が、いい影響を与えられる休み方になると思います。女性 20歳 フリーランス
現在は通常休日(週休)を取ることがいっぱいで、有休の取得が出来ないため(人員不足のため)、休日は日々の疲れをとることでいっぱいになり、仕事に影響を与えられるような感性を磨ける場所などに赴くことが出来ておらず、不十分かと思われます。
女性 31歳 会社員
休みの日は休むことに精一杯になっていたり、仕事と無関係のことをやったりするため、仕事にいい影響を与えられる休み方ができていないと感じているようです。また、3番目の回答のように感性を磨くための活動を休日に出来ないとなると、視野がどんどん狭くなっていくような気がします。もっと充実した休みを送りたいですよね。
もっと休みがあれば、仕事に良い影響を与えられる休み方ができるかも?
回答数 | 割合 | |
増やして欲しい | 18 | 78.3% |
今のままでいい | 4 | 17.4% |
もっと少なくていい | 1 | 4.3% |
圧倒的に休みを増やして欲しい人が多いですね。休みの日が充実することで仕事に良い影響が与えられるなら、週休3日でも全く問題ないと思います。ただ、日本の生産性を考えると、休みを増やしすぎても国の競争力に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
日本の生産性については、こちらの記事をご覧ください。
今回は、ミレニアル世代の休み方について調査しました。ショッピングや映画鑑賞などをして休みの日を過ごしているものの、仕事に良い影響を与えられる休み方は出来ていないようです。政府が推進している休み方改革ですが、ただ休みの日を増やすよう働きかけるのではなく、生産性に良い影響を与えられるよう工夫してもらいたいですね。