自分を知る
2018.08.22

オンラインコミュニティは学びや価値観を共有する新しい居場所

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BY 川村大和

オンラインコミュニティは、同じ目的をもっている人が集まり、学びや価値観を共有できる場所です。現代社会は価値観が多様化して、大くの人が共有していた価値観が失われました。その結果、人と人とのつながりが薄れています。そのため自分と同じような価値観をもった人と、行動を共にして学びを深めたいという人が徐々に増えています。そんな人達が仕事やプライベート以外の居場所として集まっているのがオンラインコミュニティ。この記事ではオンラインコミュニティとは何かを解説していきます。

新しい居場所としてのオンラインコミュニティ

オンラインコミュニティは、趣味や価値観を共有できる場所です。自分と同じ価値観をもっている仲間を探している人たちの居場所として機能しています。なぜ新しい居場所としてオンラインコミュニティが必要なのかを詳しく説明します。

従来のコミュニティの崩壊

まずはコミュニティの定義を確認しましょう。

居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会。町村・都市・地方など、生産・自治・風俗・習慣などで深い結びつきをもつ共同体。地域社会。

出典:コミュニティー(community)|コトバンク(デジタル大辞泉の解説)

インターネットが急激に発達する前は、地域の人や会社の人との交流が活発に行われてきました。隣近所に住んでいる人に季節の食べ物をおすそ分けしたり、町内会での集まりがあったりしたでしょう。会社は帰属意識が高まる場でもありました。会社を良くするために働いたり、同僚と飲み会で愚痴り合ったり。苦楽を共にする仲間とより強いつながりが構築されていたでしょう。

地域や会社などのコミュニティに所属していれば、仲間や先輩がいて自分の未来を想像できました。話題や価値観を小さなコミュニティのなかで共有できていたからです。自分をコミュニティに合わせる必要がありますが、安心を得られていたでしょう。しかし、地域や会社などのコミュニティに所属していれば、安心を得られる時代は終わりつつあります。

ここで「現代人は、みんな居場所がない」と、佐渡島庸平氏がコミュニティについて論じている書籍『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』から一節を引用します。

今、僕らは、所属しているコミュニティを失いつつある。誰も僕らの生き方について、指図する人はいない。圧倒的な自由だ。しかし、ずっと欲しがっていた自由を手にいれて、気がついたら安全・安心を失っていた。その二つがトレードオフの関係にあることを、理解している人は少なかった。孤独の中で得る自由と引き換えに安全・安心を失った人たちは、不安の闇に突き落とされる。

出典:『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』|佐渡島庸平著、幻冬舎、2018年

佐渡島氏は書籍の中で「スマホによって大衆は分断され、会社や近所付き合いなどのつながりも薄くなり、人々は孤独になった」と述べています。今は、誰もがスマートフォンやPCを持ち、インターネットに簡単にアクセスできる時代。また、テレビよりもスマートフォンから情報を得る人が多くなっています。

大多数の人がテレビから情報を得ていたときは、情報量が少なかったので「大衆」に共通した考え方や価値観が形成されていました。しかし、膨大な情報量の中から、個人が必要な情報を取捨選択する現代では、価値観が多様化して大衆は分断されています。

従来のコミュニティには安心・安全がありました。多くの人に共通する価値観があったからです。膨大な情報を受容して自由を得たときに、私達の価値観を共有できなくなりました。自由と引き換えに安心を失ったため、多くの人が孤独を感じています。

価値観で繋がれるコミュニティが求められている

個人が簡単に情報を発信できるようになり、多様な価値観が生まれています。自由な働き方や生き方を選択できるようになった一方、自分で考えて行動しなければならない時代になりました。自由な行動には孤独や不安が伴います。自分の生き方に口を出したり指図したりする人はいません。

そんな中、自分の生き方のモデルケースを探している人が、オンラインコミュニティに居場所を求めるようになったと感じています。オンラインコミュニティにはオーナーがいます。オーナーには「やりたいこと」や「実現したいこと」があり、そのテーマで一緒に活動してくれる仲間を探しています。

オーナーの価値観に共感した人がオンラインコミュニティに参加します。そして同じ価値観をもっている多くの人がオンラインコミュニティに集まっていきます。価値観を共有し、同じテーマに向かって共に活動していくことで、自分の生き方を見つけていけるのでしょう。

オンラインコミュニティでできること

オンラインコミュニティに参加すれば、趣味嗜好や価値観が似ている同志に出会えます。オンラインコミュニティはテーマ別に分かれています。個人のやりたいことや学びたいことに集中して活動できます。

オンラインコミュニティの主な活動テーマ
  • ビジネスのスキルアップ
  • 動画制作
  • デザイン
  • シェアハウス運営
  • 投資研究
  • 働き方研究
  • 書籍の出版
  • イベントの企画
    など

オンラインコミュニティに参加するときに注意すべきこと

オンラインコミュニティには、目的をもった人が、自分のやりたいことを実現するために集まります。ただし、先生が手取り足取り何かを教えてくれる学校のような場所ではありません。活動を眺めているだけでも、得るものはあると思います。しかし、せっかく参加するならより多くの知識や経験を得たいですよね。学びたいという思いを持って、積極的に活動しましょう。発言して議論を投げかけたり、イベントを企画したりしましょう。そうすれば、オンラインコミュニティのメンバーといい影響を与えあって成長できるでしょう。

会員1,000人超えの超人気オンラインコミュニティ「箕輪編集室」

オンラインコミュニティの一例として、「箕輪編集室」を紹介します。このオンラインコミュニティはもともと、幻冬舎の箕輪厚介氏が、少人数のアシスタントを集めるために始めたプロジェクトでした。最初の目的は書籍の編集。しかし、多才なメンバーが集まったことで、動画や音声、デザインなど幅広くコンテンツを制作するクリエイティブ集団に成長しています。現在は1,000人以上の人が集まっている巨大コミュニティです。

箕輪編集室の主な活動
  • 電子書籍の作成
  • 動画制作
  • ライター活動
  • イベントプロデュース
  • デザイン
  • 箕輪編集室公式noteの更新
  • シェアハウス企画

箕輪編集室は「クリエイティブ活動をしたい」という目的をもっている人が集まるコミュニティです。箕輪氏の考えを実現するために、メンバーが一緒に進んでいっています。

コンテンツ制作が未経験の人からクリエイタースキルが高い人まで、1,000以上の会員にはさまざまな人がいます。コミュニティのメンバーが自発的に勉強会を開いて、クリエイティブスキルをシェアすることもあります。

デザインや動画制作、ライターのビギナーは、経験豊富な人からスキルアップのアドバイスをもらえます。クリエイティブスキルが高い人はクオリティの高い動画や記事などを制作して、コミュニティのプロモーションを担当することもあります。著名人を招いたトークイベントも定期的に開催され、そのイベントレポートをコミュニティのメンバーが制作します。

クリエイティブな活動をしたい人が集まって、それぞれがやりがいを感じながらコンテンツを制作。1,000人以上のメンバーがノウハウを教えあって成長しています。コンテンツ制作経験が全くない人でも入れるので、何かを作りたいという思いを持っている人にはおすすめです。

オンラインコミュニティの探し方

オンラインコミュニティの種類として代表的な形は、オンラインサロンやファンクラブ型のクラウドファウンディングです。クラウドファウンディング・プラットフォームの「CAMPFIRE」やオンラインサロンのプラットフォーム「DMMオンラインサロン」で探せます。

CAMPFIREでは、ガジェットやビジネス、書籍出版、アートなどさまざまなカテゴリで、資金集めのために多くのプロジェクトが公開されています。カテゴリの中の「ファンクラブ」で、クリエイターと創作活動を行ったり、起業やブランディング、デザイン、プロモーションなどを学べたりするオンラインコミュニティが見つかります。

CAMPFIREのファンクラブにはそれぞれ月額会費が設定されています。自分が気になるオンラインコミュニティを見つけて、月額会費を支払い「パトロン」になれば、誰でも活動に参加できます。

オンラインサロンについては別の記事で解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

オンラインサロンとは? メリットや参加する方法を解説

今からでも遅くない!オンラインサロン6選

 

 

学びや価値観を共有できる新しい居場所としてオンラインコミュニティを紹介してきました。自分のやりたいことができるオンラインコミュニティを探して、同じ価値観を共有できる仲間を探してみてはいかがでしょうか。

最終更新日
2018.08.22

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