自分を知る
2018.10.12

起業家精神とは? 5つの特徴と日本に関する調査を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
BY kamiyamamam

自分のやりたいことの実現のためや自分の力を試すために、起業を考える人も増えているのではないでしょうか。起業をするときに気になるのが、自分は起業に向いているのかどうか。本記事では、起業をする人たちが持っている起業家精神について解説します。また、起業家精神を身につける方法や起業家精神の今後の必要性についても紹介します。

起業家精神とは

起業家精神は、”Entrepreneurship”、アントレプレナーシップを日本語訳した言葉です。チャレンジ精神旺盛で、新しいビジネスを開拓する精神を指します。ビジネスの規模の大小に関係なく、一から自力で事業を立ち上げるのは大変な苦労を伴います。ですが、起業家精神を持っている人は、困難に自ら立ち向かい、途中で投げ出すことなく目標達成に向けて事業に取り組みます。

起業家精神についている「起業家」という言葉ですが、「企業家」と混同されがちです。本章では、起業家と企業家の違いを解説します。

起業家と企業家の違い

起業家とは
新しく事業を興す人
企業家とは
新しく企業を立ち上げる人、企業を運営する人

起業家は必ずしも会社を興す必要はないのです。例えばジャパネットたかた創業者の高田明氏は、事業を興した起業家ですが、ジャパネットたかたという企業を立ち上げた企業家でもあります。一方で、高田明氏の後継者である息子さんは経営者ではありますが、起業家でも企業家でもありません。

起業家精神を持っている人の5つの特徴

起業家精神を持っている人には、共通する5つの特徴があります。

  • 責任感が強い
  • 行動力がある
  • 変化に強い
  • パッションを持っている
  • 自分を信じている

責任感が強い

新たに事業を立ち上げる際にはさまざまなトラブルが予想されます。しかし、起業家精神を持っている人は、どんなに辛い状況でも放棄せず、最後までやり遂げる責任感を持っています。

思いがけぬアクシデントが起こることもあります。責任感が強い人は、自分の過ちに対して潔く謝罪・償いをします。どのような事態が起きても矢面に立ち、成功だけでなく失敗も自分が生じさせたものとして受け止めます。失敗した場合は詳細に振り返り、次の目標達成に向けて素早く段取りを組み直すのも起業家精神を持っている人の特徴です。

行動力がある

事業を始めるためには、行動を起こさなければ何もできません。起業家精神を持っている人は、机上の空論に終わらせない行動力を持っています。

変化に強い

起業家精神を持つ人は社会情勢の変動にも怯えることはありません。どのような変化も危機ではなくチャンスと捉え、新しい波に乗れる身軽さを持っています。世の中の変化に対して受け身ではなく、常に柔軟に対応できる身構えでいます。

パッションを持っている

事業を興し、順調に成長させるには弛みない努力が必要です。24時間休みなく働いたり、金銭関連の泥臭い取引を行わなくてはならないこともあります。しかしどんなに辛い状況でも頑張れるのは、パッション、情熱があるからです。多くの起業家は、自分が世界を変えてみせると日々奮闘しています。Amazon.comの創設者の一人であるジェフ・ベゾスは、以下のように述べています。

世界が変わると信じていれば、自分がその一端を担えると信じるのはごく自然なことだ

出典:『ジェフ・ベソスはこうして世界の消費を一変させた』|桑原晃弥著  PHP研究所出版

日本の起業家精神はどうなの?

日本人は他国に比べ、起業家精神が弱いと言われています。安定性の高い終身雇用が根付いていた日本では、リスクを伴う起業は敬遠されていたのでしょう。経済産業省が2016年に発表した起業家精神に関する調査では、諸外国と比べて日本人の起業家精神は弱いと結論づけられました。

経済産業省による調査の結果を基に、日本人の起業家精神は諸外国と比べてどのくらい弱いのか、なぜ弱いのかを解説します。

本章は、「平成27年度 起業・ベンチャー支援に関する調査 起業家精神に関する調査」を参考に作成しました。

日本人は起業家精神が弱い

参考調査では、各国の企業活動の活発さを示す指標である、総合企業活動指数(TEA)を用いて世界各国の起業活動を比較しています。TEAは、人口に対する起業家の割合です。調査の結果、日本は調査対象の61カ国中最下位から5番目という低さでした。

参考調査によると、日本人の多くは、他国の人に比べ起業のチャンスもなく、起業に関する知識も能力もないと感じています。この調査報告書を作成した株式会社野村総合研究所は、報告書内で以下のように述べています。

起業に当たっては、事業機会を認識するだけではなく、それを実現するための知識・能力・経験が欠かせない。
参考調査:p21

また、TEAの低い国ではこれから起業しようと活動する人の数も少ないことが分かっています。日本は起業しようと行動している人が圧倒的に少ないので、「起業家精神が弱い国」と言わざるを得ません。

日本は「起業家」に馴染みがない

多くの日本人は起業家が身近にいないため、馴染みがありません。参考調査では、起業家という職業について以下のように述べられています。

社会学の制度理論によると、起業家が社会的に認知され、起業家というキャリアの選択や起業活動それ自体が正当化されていれば、それらの存在が当然のことだと思われるようになり、結果として、起業活動が活発化する。

「メディアを通してではなく、個人的に起業家を知っているか」という調査に対して、知っていると回答した日本人(成人)の割合は、18.6%。先進国の中では下位です。また、「起業家の活動を肯定的に見ているか」という調査では、肯定的に見ているという人が少ない結果になりました。

つまり、起業家という職業が日本の世間一般ではまだ受け入れられていないのです。このような状況では、国全体で起業活動が活発化せず、結果として起業家精神が弱くなってしまうのです。

起業家精神を身につける方法

日本人には馴染みの薄い起業家精神ですが、諦めることはありません。知り合いに起業家がいなくても、本を読んだり他の人の体験を聞いたりして学べます。今すぐに取りかかれる、起業家精神を身につける方法を紹介します。

本を読む

起業に関する本はたくさん出版されています。その中でも起業家精神を身につけるために役立つ本を紹介します。

『はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術』(マイケル・E.ガーバー著、原田喜活訳 世界文化社)

スモールビジネスを成功させるためのノウハウがわかりやすく記された本です。アップルパイを焼くのが得意でパイ専門店を始めた女性が主人公。主人公は、店を経営していてさまざま問題を抱えるようになりました。問題解決のために彼女は経営コンサルタントの手を借り、解決していくという話です。スモールビジネスで経営困難に陥る主原因と対処法を学べます。あらかじめトラブル対処法を身につけておけば、自信を持って起業に踏み出せるかもしれません。

『1万円起業 文庫版』(クリス・ギレボー著、本田直之訳 飛鳥新社)

元手1万〜数万円で起業し、年収500万円以上となった人々を調査して書かれた本です。起業にはそれなりの資金が必要というイメージがありますが、アイデアさえあれば起業は可能と言われると起業をより身近に感じます。

『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』(堀江貴文著 ダイヤモンド社)

起業家として波乱万丈な人生をゆく堀江さんの自叙伝。彼の仕事に対する真摯な態度や行動力からは起業家精神の基本を学べます。

スモールビジネスを始めてみる

いきなり新しく事業を始めると考えると、なかなか一歩を踏み出しにくいもの。まずはスモールビジネスからスタートしてみてはどうでしょうか。

アメリカでは、常にさまざまなスモールビジネスが生まれています。近年では年間約500万件以上ものスモールビジネスが誕生しています。例えば町のパン屋さんや床屋さんなどの個人営業店もスモールビジネスです。今もっとも手軽に始められるのはネット上でのビジネスでしょう。元手もリスクも少ない状態で始められます。ブログを書いて、読まれるたびに収入を得ることができるアフィリエイトもスモールビジネスと言えます。

(参考:Number of small businesses (employer and non-employer) in the United States from 1988 to 2015|statista

起業家精神は今後必要となってくる

起業家精神は、起業する際に求められる要素です。ですが、今後は企業だけでなくビジネス全体において個人の力が重要視されるようになるでしょう。そうなると、起業家精神を持っている人の方が活躍できます。上からの指示待ち社員が集まる企業よりも、社員全員が「自分が世界を変える」と信じている企業が成長するのは当然でしょう。企業が今後生き残るためにも、社員一人一人が起業家精神を持つべきなのです。

会社員でも起業家精神は必要

どこに所属しているかよりも、どんなことができるかが重視されます。どのようなビジネスなら収益を生めるのかを考えるのは起業家の役割です。会社員は、人材の流動性が高まり、転職が当たり前になってくる時代に備えなければなりません。稼げるビジネスに活かせるスキルを身につけておく必要があるでしょう。

 

起業家になりたいと思っても、会社を辞めて、いきなり新規事業を始めるのはハードルが高すぎるでしょう。まずは本を読んでノウハウを学び、スモールビジネスから始めてみると起業家精神を身につけられるのではないでしょうか。

最終更新日
2018.10.15

新卒・中途採用 "バイリンガルエンジニア" 募集中!

IT未経験から英語を生かすバイリンガルエンジニアへと、挑戦する方を募集しています。

募集要項はこちら