自分を知る
2018.10.14

生きがいを見つけて仕事も人生も楽しむ方法を解説

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BY 川村大和

あなたの生きがいはなんですか? 生きがいは、生きていくはりあいや喜びと説明されます。2017年には海外で「ikigai」が話題になりました。趣味や仕事に生きがいを感じている人は人生を楽しく過ごせているのではないでしょうか。今回は生きがいとは何か、生きがいの見つけ方を紹介します。生きがいを感じられなくて悩んでいるという方は是非この記事を読んで自分の生きがいを見つけて下さい。

生きがいとは何か

生きがいを一言で説明すると「生きていくはりあいや喜び」と表現できます。日本人にとって馴染みのある言葉ですが、「人生をいかに生きるかという問いに対する答え」という意味も持ち合わせています。

人生の意味や価値など、人の生を鼓舞し、その人の生を根拠づけるものを広く指す。〈生きていく上でのはりあい〉といった消極的な生きがいから、〈人生いかに生くべきか〉といった根源的な問いへの〈解〉としてのより積極的な生きがいに至るまで、広がりがある。

出典:世界大百科事典 第2版の解説|コトバンク

「人生をいかに生きるか」という思想的な意味は、精神科医の神山美恵子氏が『生きがいについて(1966年)』という本を書いてから広がっていきました。

趣味やスポーツなど、心から楽しいと思えること、人生を捧げられるくらい熱中できる仕事など生きがいは人によってさまざまです。子育てが生きがいの人もいれば、ボランティアが生きがいの人もいます。自分が楽しさや喜びを感じられるモノゴトが生きがいと言えるでしょう。

生きがいがない人が増えている

生きがいがなくて、毎日が無味乾燥に感じ、喜びを感じなくなる人もいるのではないでしょうか。Yahoo!知恵袋で「生きがい」と検索すると、3万件以上の質問がヒット。老若男女さまざまな人が生きがいについての悩みを相談しています。

実は今、生きがいがない人が増えています。公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構の2016年の「サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」によると、働く人の2人に1人が生きがいを持っていないことが分かっています。

この調査は、35〜74歳のサラリーマンを対象に、1991年から2016年までに合計6回行われています。2017年に発表した「第1回〜第6回サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」では25年に渡り行った調査から、サラリーマンの生活と生きがいの変化がまとめられています。詳しく見ていきましょう。

 

生きがいの有無の変化
持っている 前は持っていたが、今は持っていない 持っていない 分からない
第6回調査(2016年) 43.6% 13.5% 26.5% 16.5%
第5回調査(2011年) 55.9% 11.6% 14.1% 18.3%
第4回調査(2006年) 56.9% 7.8% 13.1% 18.3%
第3回調査(2001年) 67.3% 7.1% 8.4% 15.6%
第2回調査(1996年) 78.4% 5.2% 6.7% 8.5%
第1回調査(1991年)  66.2% 9.2% 13.1% 9.7%

※表は「第1回〜第6回サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」のデータを基に筆者が作成

生きがいを持っている人は1996年の第2回調査から毎回減少し、2016年の第6回調査ではついに50%を下回りました。また、生きがいを持っていないという人も初めて20%を超えています。

次に生きがいを感じる内容の変化を見ていきます。「生きがいの内容はなにか」という質問が追加された第2回調査から第6回調査まで、特に変化が大きかった項目を比較します。

何に生きがいを感じるか
仕事 趣味 配偶者・結婚生活 一人で気ままに過ごすこと
第6回調査(2016年) 18.0% 46.7% 27.7% 17.5%
第5回調査(2011年) 20.5% 52.1% 27.6% 16.7%
第4回調査(2006年) 27.1% 41.6% 23.2% 12.3%
第3回調査(2001年) 35.2% 43.9% 23.0% 10.8%
第2回調査(1996年) 32.5% 37.6% 17.1% 7.0%

※表は「第1回〜第6回サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」のデータを基に筆者が作成

第2回調査と第6回調査を比較すると、仕事に生きがいを感じる人は14.5%減少。一方、趣味や家族、一人で過ごすことに生きがいを感じる人は10%ほど増えています。生きがいを感じる内容は、「仕事」から趣味や家族、一人の時間など「自分」に関することに移り変わっています。

価値観の多様化で生きがいを見つけづらくなる

1990年代くらいまでは仕事や趣味、家族など分かりやすい生きがいがあったのではないでしょうか。ひたむきに仕事を頑張った先には、結婚やマイホーム、マイカーなど世間に共通の価値観がありました。結婚していること、高級車や高級ブランドの時計や服などを所持していることなどがステータスでした。

しかし、2000年代からインターネットが普及。2008年にiPhoneが日本で発売されて以来、あらゆる人が簡単に情報にアクセスできるようになりました。その結果、人々はメディアが厳選した情報ではなく、自分で好きな情報をインプットしています。情報の収集だけでなく、個々人の情報発信も容易になりました。さまざまな立場からの情報が世界中に行き交うようになり、ワークスタイルやライフスタイル、価値観の多様化に繋がったと考えられます。

仕事を生きがいにしている人がいれば、仕事とプライベートを完全に分けて、趣味を生きがいにする人もいます。また趣味の細分化が進んでいます。

趣味といえば、サッカーや野球などのスポーツ観戦、ギターやピアノなどの楽器演奏などメジャーなものを連想することが多かったのではないでしょうか。しかしFacebookやTwitterなどのSNSが普及したことでマイナーな趣味も広く知られるようになっています。マイナーな趣味に興じる人たちがSNSを通してつながり、情報発信できるようになったからです。

働き方や生き方、趣味趣向などさまざま価値観が受け入れられるようになっています。しかし一方で、膨大な選択肢の前に「自分が何をやりたいのか、何が好きなのか」を模索している人が増えているのではないでしょうか。今は生きがいを見つけづらい時代になっていると思います。

生きがいは人生のスパイス 仕事でも趣味でも何でもいい

生きがいがあれば人生に喜びを感じられます。

  • 家族と過ごす
  • 子育て
  • ペットに愛情を注ぐ
  • 書店をめぐって掘り出し物の本を探す
  • 街歩き
  • 仕事
  • 仕事終わりのビール
  • 寝る
  • ウォーキング
  • ダイビング

どんなに些細なものでもかまいません。自分が喜びを感じるモノゴトを探してみましょう。感動したり知的好奇心を満たしたりできれば感情が豊かになるはずです。

生きがいと生きる意味と混同してはいけない

生きがいがあれば確かに人生は楽しくなります。しかし、生きがいがないことに悩みすぎないように気をつけましょう。生きがいと生きる意味を混同すると、生きがいを失ったときや見つからなかったときに人生が辛くなります。

例えば、マンガやゲーム、読書などの趣味やテニスや草野球などのスポーツなど生きがいがあるとしましょう。しかし、怪我をすればスポーツはできなくなりますし、お金や時間がなければ趣味に没頭することはできません。生きがいに生きる意味を見出していると、生きがいを失った際に人生に絶望してしまいます。

イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは「幸福論」のなかで以下のように述べています。

趣味や生き甲斐は、多くの場合、いや、おそらく十中八、九まで根本的な幸福の源泉ではなくして、むしろ現実からの逃避の方法であり、直面するのにはあまりにも困難な何かの苦痛を忘れるための手段にすぎないだろう。

出典:幸福論(岩波書店 、1991年)

人は幸せであれば、生きがいを持っていなくても生きていけます。

海外でも生きがいが話題に! 生きがいの見つけ方を紹介

生きがいは英語で「a reason for living」と訳されます。フランス語の「raison d’être(存在理由)」、レゾンデートルという言葉も生きがいの意味で使われるようです。

2017年頃、海外で日本の生きがいという考え方が話題になりました。BBCは「Ikigai: A Japanese concept to improve work and life」という記事で、「日本人は満員電車での通勤し、長時間働いて終電で帰る人も多い。そんな過酷な環境で生きて行けるのはikigaiが関係しているのかも知れない」と報道しています。

海外では生きがいと仕事ととの結びつきが強いようです。人の寿命が伸び、仕事に掛ける時間が長くなっていく時代では、仕事に何らかの生きがいを感じられたら、人生の大部分に渡って楽しみを感じられるのではないでしょうか。

次に生きがいを仕事にするための4ステップを紹介します。

ステップ1:自分が好きなことを見つける

生きがい探しのファーストステップは、自分が好きなモノゴト探しです。なんとなく好きだと思っていることや、日々の生活で気になっていることなどを紙に書き出してみましょう。

自分は何に価値を感じ、何をしているときに楽しいと思えるのか。自分が好きなことはモチベーションの源泉になるので、このステップを疎かにしてはいけません。どんなにお金を稼げていても、嫌いなことを仕事にしていては虚しさを感じてしまうからです。

ステップ2:自分が得意なモノゴトを見つける

「自分はこれは得意だ」と自信を持って言えるモノゴトを洗い出しましょう。計算能力の高さやコミュニケーション、観察力、身体能力、思考力など思いつく限り挙げてください。

周りの人に自分の長所は何かをヒアリングしたり、自己分析ツールを使ってみたりするのもいいでしょう。とにかく多面的に自分の能力や可能性を掘り下げてみましょう。自分では気がつけなかった「得意」が見つかるかもしれません。

ステップ3:専門的なスキルを高める

ステップ1と2で自分が情熱を持って取り組めるモノゴトが見つかったら、次は専門的なスキルを高めましょう。情熱を持っていても専門的な技能や経験、実績がなければお金を稼げません。

資格取得や勉強会への参加などのインプットと、仕事や情報発信などアウトプットを繰り返しましょう。自分のスキルでお金を稼げるようになったら、専門性が高まったと言えるでしょう。

ステップ4:専門性と世界が求めているモノゴトをすり合わせる

情熱を持てるモノゴトの専門性を高められれば、好きなことでお金を稼げている状態になれるでしょう。しかし生きがいを見つけるためには、世界が求めているモノゴトとのつながりが必要です。人間は社会的な生き物。お金を稼げていても、社会貢献や社会とのつながりがなければどこかやりがいのなさを感じてしまいます。

自分が情熱と専門性を持ってできることと、世の中が求めていることとマッチすれば、その仕事は天職になります。SNSが発達して個人の情報発信が容易になった今だからこそ、戦略を立てて自分から情報発信していきましょう。「自分はこんな人間です」「こんな事ができます」など専門的なスキルを発信していれば、あなたのスキルを求めている人と出会えるはずです。

 

 

生きがいの2つの意味や、生きがいの見つけ方を紹介してきました。人生を楽しく過ごすためには生きがいがあって損はありません。特に仕事でいきがいを感じられるようになればイキイキと毎日を過ごせるようになるのではないかと思います。

最終更新日
2018.10.12

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