自分らしく働く
2018.08.15

パラレルキャリアを実践して自分らしく生きよう

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BY 川村大和

パラレルキャリアという生き方が注目され、実践する人が増えています。この記事では、パラレルキャリアとは何か、副業との違いを説明します。メリットや注意点、注目されるようになった理由、パラレルキャリアのはじめ方や種類を確認していきましょう。

パラレルキャリアとは

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パラレルキャリアとは、本業を持ちながら、第2のキャリアを持つことです。オーストリアの経営学者、ピーター・ドラッカーが、1999年に自身の著書『明日を支配するもの』で提唱しました。第2のキャリアは、ボランティア活動や企業での勤務など、収入の有無に関わらない幅広い活動を含みます。本業の活動や収入だけに頼り切ったり、一点に絞ったりしない生き方ともいえるでしょう。

近年、企業の副業解禁が相次いでいます。しかし、パラレルキャリアの実践は副業とは違います。副業を行う人の目的は、収入や経験の蓄積、スキルアップがほとんどでしょう。本業に支障のない範囲で、空き時間を活用して副業を行います。一方、パラレルキャリアは、本業かそうでないかに関わらずを括らず、それぞれの活動を並列的に捉えます。

パラレレルキャリアのメリット

注目度の高まっているパラレルキャリアを実践するメリットをご紹介します。

収入がアップする

パラレルキャリアにおける第2の活動は収入アップを目的としません。しかし、活動を続けていくと収入を得られることもあるでしょう。一つの仕事からの収入に頼らなくて済む環境が手に入ります。

タイムマネジメントのスキルが身につく

限られた時間で複数の活動をしっかり行うためには、時間調整能力が不可欠です。時間をどう活用するかを常に意識するようになるので、タイムマネジメントの力も磨かれるでしょう。

新しい人脈が増える

一つの仕事で出会える人は限られますが、複数の活動の場を持てば、その数は増えるでしょう。また、違う分野、趣向、年代、ステータス、国籍など、異なる背景や経験を持った人々と知り合うことができます。

視野・世界が広がる

複数の活動を行うことによって、行動範囲が広がります。その結果、自分の世界や視野を広げられるでしょう。視野が広くなれば、意思決定の質も洗練され、冷静で柔軟な対応ができるようになります。

得意なことが分かる・見つかる

新たに挑戦した活動で、得意なことが見つかったり、思いがけない気づきを得られたりするかもしれません。パラレルキャリアを実践して得られる多様な経験は、自分の得意なことを見極めるのに役立つでしょう。

やりたいことに挑戦できる

パラレルキャリアでの活動は、とにかくやってみることへのハードルが低いです。経済的にも心理的にも本業がセーフティネットの役割を果たします。、いろいろなことに挑戦しやすくなるでしょう。

夢を小さく始めることができる

パラレルキャリアを実践すれば夢の実現に近づけます。例えば、あなたにカメラマンになりたいという夢があるとします。まずは自分で写真を撮ってSNSやブログで発信しましょう。勉強会や撮影会に参加すれば、人脈も広がります。そのうち仕事の依頼が来るかも知れません。できることから少しずつ活動することが大切です。

本業があるからと夢をあきらめる必要はありません。働く会社の規定や、自分のリソース不足などの制限があったとしてもできることがあります。やってみたいことを実験的にやってみることもできるでしょう。本業があるからこそ、プレッシャーやリスクを低くして活動ができるともいえます。

起業の準備ができる

本業以外の時間を使ってイベントや勉強会に参加すれば、ビジネスプランを練ったり、ビジネスパートナーを探したりできるでしょう。本業で収入を確保していれば、経済的にも精神的にも安心して起業の準備を進められます。

失敗してもいい場を持てる

挑戦にはリスクがつきものですが、そのリスクが大きいほど、挑戦することを諦めたり躊躇したりしがちです。パラレルキャリアを実践すると、他の仕事が経済的にも精神的にもサポートになります。失敗してもいつでもやり直せるでしょう。

本業に相乗効果が生まれる

パラレルキャリアを実践すると、活動の場が広がります。さまざまな人と出会う機会が増えると思います。それぞれの活動で得る知識やスキル、人脈や学びは、他の活動にもよい影響をもたらします。視野が広がることで柔軟性が身に付くため、相乗効果が見込めます。

未来の仕事や生活の備えになる

働いている会社が倒産したり、リストラを受けたりしたときも、パラレルキャリアを築いていれば安心です。複数の場で活動していれば、1つの場所がだめになっても、他の場所で生きていけるからです。自分の生きる場所、自分を活かせる場所が途切れる確率が下がります。それぞれの活動が、未来の仕事や生活の備えとなるのです。

注意するべきこと

パラレルキャリアを実践するにあたって、注意しておくべき点をご紹介します。

会社によってはルール違反になる

働いている会社によっては、別の仕事を持つことを就業規則で認めていません。前記したように、パラレルキャリアの取り組みは副業とは異なります。しかし、企業内での認識や理解があいまいだと、違反と見られてしまうこともあるようです。

パラレルキャリアをする前に就業規則を確認しましょう。パラレルキャリアの働き方を優先するのであれば、就職・転職の際に、企業選択の要件として確認しておきましょう。

お金がかかる

パラレルキャリアの活動は、誰もお膳立てしてくれません。内容によっては、自己資金でまかなわなくてはならないこともあります。どうやって資金を確保して活動を続けるのか、計画を立てる必要があるでしょう。

時間がなくなる

パラレルキャリアの取り組みでは、必然的にやることが増えるため、旅行したり、ぼーっとしたりする自由な時間は減ってしまうでしょう。

それぞれの活動のスケジュール管理はもちろん、健康管理なども含めてプライベートの時間確保にも考慮が必要です。より質の高いパラレルキャリアが実現できるでしょう。

やりたいことが見つからない

パラレルキャリアの選択肢は無限にあって、何をするかは自由です。選択肢の多さに戸惑って、やりたいことを見つけられない人も少なくないようです。まずは、仕事の括りを外して好きなことは何かを考えたり、今までの仕事の中で得意だと思うことから考えを広げてみたりするといいでしょう。

本業とのバランスが大事

パラレルキャリアで動いていく場合、仕事や活動ごとに、忙しい時期が異なります。忙しい時期が重なってしまって時間に追われれば、それぞれの活動の質が下がることも考えられます。いつも何のための活動かという目的に照らして、うまくバランスを取ることが大事です。

パラレルキャリアが注目される理由

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日本でもパラレルキャリアが注目されるようになった理由は、以下の2つです。
・理由1  日本経済の成長率が伸びないこと
・理由2  働き方の多様化が進んでいること

理由1:日本経済の伸び悩み

日本の経済市場は縮小傾向にあり、成長率も鈍化しています。総務省の調査によると、少子高齢化に伴い、1995年には8,716万人だった生産年齢人口は、2015年には7,629万人にまで減少。2030年には7,000万人を切るとも予測されています。

社会環境の変化に伴い、企業も移り行く人々のニーズに柔軟に対応しなければなりません。情勢の見極めを怠り、戦略を誤れば、企業は倒産に追い込まれるでしょう。

時代が変化し一つの会社に経済的依存することに不安を感じる人が増えているのではないでしょうか

理由2:働き方の多様化

少子高齢化が進む中、企業の人手不足を打開する策として、場所や時間の制限を外した働き方が広がっています。IT技術の発展をうまく活用することで実現できるようになったのです。

柔軟な働き方を認める企業が増えてきています。、パラレルキャリアを実行したい人にとっては、いい状況といえるでしょう。

パラレルキャリアのはじめかた

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何かしらのスキルがあれば、パラレルワークはいつでも始められます。
本章では、パラレルキャリアをこれから始めたいと考えている人におすすめの活動方法を紹介します。
「NPO法人を立ち上げる」といった大きなことをいきなり始めるのは難しいですよね。まずは小さなことから始めてみましょう。

趣味を仕事に「ライフワーク」

「ライフワーク」の意味は、以下の通りです。

一生をかけてする仕事。畢生(ひっせい)の事業。また、個人の記念碑的な業績とみなされるような作品や研究。

出典:ライフワーク|コトバンク(デジタル大辞泉)

つまり、一生続けられるような仕事のことです。大好きな趣味は一生続けていられますよね。そんな趣味を「仕事」としてキャリアに組み込んでみましょう。

趣味が高じて技術や知識が突き抜ければ、ライフワークとして収入を得られるようになるでしょう。ゴルフのインストラクターやお料理の先生としての活動。絵を描いているなら個展を、楽器が得意なら演奏会を開催できるかもしれません。好きを仕事にして生きていける可能性が高まります。

自分のスキルを活かすボランティア活動「プロボノ」

仕事に関するスキルをボランティアで活かして、社会貢献につなげる活動をプロボノといいます。ボランティアなら何でもというわけではなく、NPO団体などに登録し、自分の持つスキルを提供します。

たとえば、弁護士や会計士の専門知識や営業やマーケティングの手法、ITスキルを活かした貢献がプロボノです。

ボランティアなので収入はありませんが、学びや気づきをたくさん得られます。大規模なプロジェクトに参画できれば、プロジェクト運用のノウハウを得られるでしょう。その経歴は、将来の信用やネームバリューのアドバンテージになるはずです。

2つの本業を持つ「複業」

複数の仕事を自分の本業としていく働き方が複業です。週3日は企業で働き、週3日はフリーランスとして活動するような働き方です。週4日は会社員として働き、3日は自分で立ち上げた会社を経営するという人もいるかもしれません。

一つの仕事ではできないことを、他の仕事で経験できます。多様な経験が、それぞれの仕事に相乗効果となって自分の成長が促進されるのです。

2枚目の名刺を持とう

『人生が変わる2枚目の名刺~パラレルキャリアという生き方』(柳内 啓司著、クロスメディア・パブリッシング)は、本業を続けつつ、仕事以外の活動用の名刺を作ることを勧めています。

起業やNPO団体の活動を、一気に軌道に乗せて成功するのは難しいです。2枚目の名刺を持ち、小さな活動を蓄積していくことが豊かな人生につながっていくでしょう。

パラレルキャリアは、社会保障制度が崩れていく時代で、人生を豊かにデザインする手段のひとつです。やりたいことを細分化して、自分の時間を有意義に使うことを意識してみてください。

本記事で紹介したパラレルキャリアの始め方、注意点を参考に、やってみたいと思っていたことに挑戦してみてはいかがでしょうか。

最終更新日
2018.08.21

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