自分を知る
2018.08.23

バイリンガルエンジニアとは? 仕事内容と需要を解説

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BY くぼす

バイリンガルエンジニアという職種名を聞いたことはありますか。ITインフラを支えつつ、高度な語学力でグローバルビジネスをサポートする、すごい存在です。本記事では、バイリンガルエンジニアの仕事内容と将来性を解説します。

バイリンガルエンジニアとは?

バイリンガルエンジニアは、母国語に加え第2言語を駆使し、ネットワークやサーバなど、ITインフラ領域の仕事を担うエンジニアです。第2言語を使えるので、日本国内のみならず世界中どこでも活躍できます。

バイリンガルエンジニアは高い語学力とITの専門知識を兼ね備えている希少な存在。さまざまな企業から引っ張りだこです。また、世界を舞台に活躍でき、企業のグローバルビジネスを促進させる技能を持っています。そういった高度な技術を持った人は将来的に世界中で必要とされます。

ITエンジニア関連職で、バイリンガルエンジニアと同様、コミュニケーションが重要な職種として「ブリッジSE」が挙げられます。本章では、バイリンガルエンジニアとブリッジSEとの違いを解説します。

ブリッジSEとの違い

ブリッジSEは、一言で表すと「橋渡しをするシステムエンジニア」です。どんな橋渡しをするのか、例を2つ紹介します。

オフショア開発現場

オフショア開発とは、ソフトウェア開発やアプリケーション開発を、人件費の安い海外の開発会社や子会社に委託することです。オフショア開発現場では、ブリッジSEは以下のような役割を担います。

  • 海外の開発会社に駐在し、開発の進捗や作業内容の管理を行います。
  • 日本にいる管理者への報告を行なったり、管理者からの指示を開発チームに伝えたりします。

日本国内の開発チームを管理

オフショア開発は、海外での開発を指します。ですが、開発の委託は、日本国内の企業同士でも行われています。また、日本国内で多国籍な開発チームを持ち、開発を請け負う企業もあります。

開発現場に行かず、Skypeや進捗管理ツールを使って、遠隔で開発チームを管理するのもブリッジSEの仕事です。身近にいないので、短時間で適切な情報を引き出す、高レベルのコミュニケーション能力が必要です。

ブリッジSEは、遠方の開発チームの仕事や成果物のクオリティを担保する役割を担っています。特に海外の開発チームの管理では、その国の風習、言語への理解が欠かせません。ブリッジSEに求められるスキルは、コミュニケーション能力、語学力、環境適応能力、ITスキルなど多岐に渡ります。

一方、バイリンガルエンジニアは高度な語学力やコミュニケーションを活かしつつ、ITインフラの専門家でもあります。

バイリンガルエンジニアの仕事内容

バイリンガルエンジニアの仕事は、「設計」「構築」「運用」「保守」の4段階に分かれます。業務で扱うシステムがネットワーク系、サーバ系であるかは、プロジェクトによります。

本章では、バイリンガルエンジニアの仕事の各段階を詳細に解説します。

設計

設計では、要件定義と設計を行います。この工程での成果物は「要件定義書」と「設計書」です。

要件定義では、ネットワークやサーバを利用するにあたって、どんな機能が欲しいか、最低限確保すべき通信速度、設置場所の詳細などの要件をクライアントから引き出します。後の工程(構築、運用、保守)でクライアントとの意見の相違がないよう、開発に関わること全てを定義します。

そして、要件定義で得られた情報を基に、設計書を作成します。設計書は、構築工程の担当者がスムーズに作業を行うために欠かせないものです。

バイリンガルエンジニアのクライアントは、海外の企業や海外に拠点を持つ日本企業が多いです。要件定義書や設計書を全て英語で作成することもあります。また、要件を引き出すための会話も英語である場合が多いです。

構築

構築では、設計書に基づきインフラシステムを構築します。

まず、設計書に記載されている通りに、使用機器(ネットワーク機器やサーバ)を設置します。場合によっては、床下に潜って配線をすることもあります。

次に、クライアントの求める機能を実現するために必要なソフトウェアやアプリケーションをサーバにインストールします。また、ネットワーク機器に適切な設定をします。フロアごとにアクセスできるサーバを変更したり、ゲスト用のWi-Fiを用意したりすることもあります。

最後は、動作確認です。設計書通りに動作していなければ、クライアントの要求を満たすことはできません。

海外支社の社内ネットワークに日本からアクセス可能にするような、大規模なプロジェクトでは海外支社側の開発者との連携が必要です。作業進捗の確認をSkypeで行なったり、メールで重要書類のやりとりを行なったりする場合はもちろん英語を使います。

運用

運用では、構築したネットワークやサーバを日々問題なく使用できるように、管理やメンテナンスを行います。

海外のエンジニアから不具合が報告されたら、迅速に適切な対応を取らなくてはなりません。英語での報告書作成にまごついている時間はありません。同様に、海外のネットワークの障害を発見したら、調査の依頼を海外のエンジニアに出します。

海外のエンジニアと連携して、問題が起こる前の対策を行なったり、問題が起こった場合に適切な対応をしたりします。

保守

保守では、ネットワークやサーバが問題なく稼働しているかを監視します。

もし障害が発生した場合は、運用担当のチームに対応を依頼します。保守担当者が、直接復旧作業をする場合もあります。

海外のエンジニアに障害状況を共有する方法はさまざまです。メールや専用の掲示板などがありますが、いずれも英語で報告しなくてはなりません。障害の状況を正確に伝えられる英語力が求められます。

バイリンガルエンジニアの需要は高い

日本全体のビジネスは、グローバル化が加速しています。その一因として、テクノロジーの進化が考えられるでしょう。テクノロジーの進化により、海外の企業と容易にビジネスができる環境が整いました。国の違い、言語の違いに対応できずにグローバルビジネスに参加できなければ、企業の発展は頭打ちでしょう。

グローバル化に伴い、グローバル人材の需要が増しています。グローバル人材は以下の3つの特徴を持っています。

  • グローバルビジネスの慣習に詳しい
  • 第2言語に堪能
  • 高度な専門技術を持っている

(参考:ロバート・ウォルターズ給与調査2018|デビッド・スワン氏コメントより)

グローバル人材の中でも、IT技術に詳しい人の需要が非常に高まっています。

その理由として、以下のような「〇〇テック」という言葉の流行、認知が挙げられます。

  • アグリテック(農業)
  • フィンテック(金融)
  • HRテック(人事)
  • メディテック(医療)

ITは、あらゆる業界を支えています。業務改革のみならず、仕事のあり方を変えてしまうこともできます。例えば介護業界です。各メーカーはこぞって介護ができるロボットを開発しています。ロボットを動かすためには、プログラムを作らなければなりません。しかし、介護マシンを必要としているのは日本だけではありません。

つまりITに詳しい、かつ海外にモノを売り込めるようなグローバルIT人材が求められています。

ITがあるところには、インフラシステムがあります。よって、インフラシステムを管理するバイリンガルエンジニアが欠かせません。世界中で使われるITシステムが増えるほどに、バイリンガルエンジニアの需要が高まるのです。

バイリンガルエンジニアになろう

ネットワークやサーバを担当するインフラエンジニアは、常に人手不足です。インフラエンジニアの技術に加えて語学力があるバイリンガルエンジニアは、企業にとって非常に貴重な存在です。

求人・転職サイトDODAで「インフラエンジニア」の求人を検索したところ、総求人数51,795件に対し、666件もヒットしました。中には、IT未経験者を募集している企業が目立ちます。

バイリンガルエンジニアのような希少な人材になれば、働き方や仕事の選択肢が増えるでしょう。企業にとっていなくてはならない存在なので、劣悪な労働条件を提示されることはまずありません。また、バイリンガルエンジニアの活躍の場は世界です。日本だけにこだわらず、仕事を探せます。

 

 

バイリンガルエンジニアは、インフラの専門知識と高度な語学力を持った希少な存在。ITの重要性が世界中で増すほどに、需要が高まる職種です。働き方が多様になる時代では、働く場所も自由に選べます。バイリンガルエンジニアのような高度な技術を持っていれば、誰とでも、どこでも生きていけるでしょう。

最終更新日
2018.08.23

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